青い夜空の輝石
夢に出てきた少年は、とても優しい顔をしていた。
どこかで会ったことがあるような気がするけれど、なぜか思い出せない。
そんな彼が僕に向かって穏やかに微笑みながら言った。
「君は君のままでいいんだよ。」
そのたった一言が心に深く響き、腑に落ちるような安心感が僕を包んだ。まるで心の奥にずっと求めていた答えがそこにあったように感じた。
ふと夜空を見上げると、無数の星がきらめいていた。
「こんなに夜は美しかったんだね」
そう僕が呟くと、少年はそっと手を差し出し、魔法のように掌の中で青く輝く石を生み出した。
「これは幸運を紡ぐ石だよ。きっと、君を守ってくれるよ。」
少年はそう言って、まるで夜空と星々を閉じ込めたような美しい青い石を僕の手のひらにそっと乗せた。
石を手渡された瞬間、何か大切なものを受け取った気がした。僕がもう一度彼に話しかけようとした瞬間、夢から覚めた。気がつくと、手元には青いラピスラズリの石が一つ、神秘的に輝いていた。
ありのままの自分を見つけたとき、青い石は、幸せの光を放つ。
そんな気がした。
あとがき
「ありのままの自分を受け入れることで、内なる安らぎと本当の幸せを見つけられる」
少年が主人公に贈る言葉とラピスラズリの石は、「変わらなくてもいい」「そのままで十分」というメッセージを象徴しており、自分を受け入れることで世界が美しく、心が安らぐ瞬間を描いています。
儚く/美しく/繊細で/生きる/葛藤/幻想的で/勇敢な 詩や物語を作る糧となります