何拍子
心地よい君のその声が
四拍子のように僕の鼓動と重なり
見えない音符が漂っていた
だけどもう、どこを探しても見当たらない
四拍子を何度口ずさんでも
僕の三拍子の息遣いだけが
冷えた部屋で不協和音となっていく
君の紡ぐ言葉は、今でも四拍子だろうか
それとも僕が知らないリズムを
遠い場所で奏でているのかもしれない
今、君は何拍子で言葉を紡いでいるのだろう
遠い世界で、君は歌うように言葉を紡ぎ
その響きは僕の知らない旋律となる
僕の心はまだ君の四拍子を刻みながら
途切れた音の向こうに
答えを探し続けている
あとがき
どうしても、四拍子という言葉が使いたくて。
紡ぐ言葉にリズムがあれば
心地よいリズム、スキップをするようなリズム
走り出すリズムに荒々しいリズム
いろんなリズムを刻む言葉紡ぐ人たちに
たくさん触れたいと思った。
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