自由への飛翔
長く続けてきたのに
ぷつりと辞めることが出来た
今までの習慣がなかったかのように
習慣のない生活を送ることが出来た
躊躇う気持ちはなかった
未練もなかった
ただただ、解放されたかった
習慣が惰性となり
億劫となり
呪縛となっていたから。
呪縛を解きたくて
もう辞めたいと漏らせば
後悔するよという雨が降る
もったいないと沼にはまる
あれもしたいんだ
これもしたいんだと
辞められる言い訳を100個並べて
呪縛を解いた
呪縛を自ら解いた私は
翼が生えて
あの大空をどこまでも
どこまでも飛んでいった
だけど
あんなにも並べた言い訳は
何一つ叶うことなく
惰性に惰性を重ね
前よりひどくなった
あれから四半世紀たって
またやり始めた
あんなに嫌だったけど
自分の好きな時間
好きなだけやり尽くした
決して人並み以上になんてなれないけど
趣味となった
もっとやっておけば良かったと
少なからず後悔はあるものの
やっぱり楽しいと感じてしまう
あの時は分からなかったけど
この日を迎えるために私は
幼いころの習慣を続けていたんだろう
今では、あの頃の苦しみが
心の中で静かな喜びへと変わり
私の一部となっている
あとがき
4歳から14歳までピアノを習っていた私は、ピアノの習慣と、それを辞めることで感じた解放感、そして年月を経て再びピアノに向き合うことで得た喜びを詩にしました。習慣が時に呪縛となり、解放された後に見つけた趣味としての楽しさを通じて、自由と再発見の大切さを痛感しています。
10年習ったピアノは何一つ弾けなくて笑える。指使いも出来ない、爪を切り忘れて怒られる、音感もリズム感もない、シャープやフラットが苦手。音楽の「お」の字も理解できない。ミスタッチ多すぎて、もはや何の曲かわからないww昔から怠惰だった私は何も変わらないんだw
今ではピアノを習っていない娘がピアノを見よう見まねで弾いてる。
楽しいのが一番だよね。
一番好きなのは、久石 譲さんの『Summer 』( *´艸`)
美しい夏の風景と、ちょっと儚さを感じる音たちを奏でると癒されます^^