１＋１が２にならない世界

電卓は無情に答えを示す
１＋１は２、簡単で美しい。
でもこの世界は、違うようで
涙が１滴、孤独がもう１滴、
それを足しても幸せにはならなかった。

愛を１つ、夢をもう１つ、
それでも答えは不安定な数字。
時には無限大、時にはゼロ。
正解なんて誰にも分らない。

答えが出ない不完全な計算式、
心で足し算、引き算を繰り返す。
電卓が教えてくれる答えのように、
この世界も簡単だったらいいのに。

けれど、この世界を美しいと感じるのは
完璧でない人生の中で、
１＋１が生み出す、新しい形を見てみたいからかもしれない。

あとがき
ハンドメイドマルシェで電卓をたたいていた時にできた詩です
数式通りにいかないから、面白い。
面白くない時間もたくさんあったけど、面白い部分を見つけるようにしてみるとまた違った世界が見えるんだなって思いました(*´ω｀*)