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彼は時間を肩に背負い
誰もが追いつけぬほどの速さで
僕の心を通り抜けていく
コートの襟を立てても
冷たさは増すばかり
彼の足音は積み残した想いを
追い立てるようだった
走り去る彼の背中に
問いかけたい言葉が喉元で凍りつく
「どうしてそんなに急ぐの?」と
けれど、振り返ることはなく
彼はただ走る
終わりの鐘が鳴る前に
僕たちが今年の答えを
見つけるようにと告げるかのように
彼が過ぎ去った後
静寂が舞い降りる
その瞬間、冬の星空が広がり
新しい物語の予感を連れてくる
私はまだ今をゆっくり過ごしたいだけなのに。
あとがき
師走の詩です
12月に入ったらなんで毎年こんなに早く感じてしまうんだろう師走。
まだ私は今年をゆっくりしたいのに急ぎ足で過ぎ去ろうとする師走。
もう今年も終わってしまう・・・
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