日本人である事を実感する。
■日本からベトナムへのホタテ輸入が急増。
・最近のニュース、「日本からベトナムへのホタテ輸入が急増、2024年1kg880~3520円(前年価格比で半減)」。
・ベトナム税関総局の統計より「2024年上半期における日本からの水産物輸入額は169.3億円に達し、ホタテ、サーモン、タコ、ニシンなどが含まれている」。
・特筆すべきは「上半期に日本はベトナムに1万3075トンの殻付きホタテを輸出しており、前年同期比で2078%という驚異的な増加を記録している。6月には過去最高の5256トンが輸入され前年同月比で1110%増加した」。
■ベトナムで加工されたホタテは再び日本へ輸出される。
・この背景には「日本がホタテの輸出市場の多様化を目指しており、かつては中国が主要な輸出先であり毎年約9万5000トンのホタテが中国に輸出されていたが、福島原発からの排水問題により中国が日本からの水産物輸入を禁止したことで、日本は新たな市場を模索する必要に迫られている」。
・「ベトナムでホタテは通好みの料理として親しまれており、近年ではその価格が下がり、より身近な存在となっている」。また、「ホーチミン市の大手シーフードチェーンのCEOによれば、以前はホタテを取り扱う企業が限られていたが、現在では多くの企業が参入し、価格競争が激化している」という。
・「冷凍品だけではなく生きたホタテの輸入も始まり、品質の高さから販売量は年初と比較して3倍に増加。ベトナムは消費市場としてだけではなく、日本への再輸出を目的とした加工拠点としても注目されており、ベトナムの工場で加工された北海道産ホタテが再び日本に輸出され、レストランや小売業者に供給されている」。
■ベトナム版お刺身。
・余談、ベトナム人の多くは海産物が大好きで、お寿司、お刺身、焼き魚等を食べる。生のエビを東南アジアらしい甘辛いソースにつけて飲み物やビールと共に楽しんでいる。私がベトナム暮らしビギナーだった頃、初めてできたベトナム人の友だちが海鮮料理屋に連れて行ってくれた。そこで食べたのが上述の生エビであった。「日本のお醤油とわさび」が欲しいと思ったものだ。
・というのもソースは数種類あり、『塩故障にライム』、『魚醤と輪切り唐辛子』、『醤油とわさび』等があるのだが、これがベトナム版であり日本のお醬油とは全く別物、初体験な味がする。またチューブ入りわさびは、やたらと緑色が鮮やかでショッキンググリーン色をしており、「違う世界のお刺身」を食べている感覚であった。
・しかし、この違和感を何度か繰り返すとカラダが慣れてきて、舌がアジャストし始め、またこの食べ方を受入れるしかない環境から、今ではそのような料理も自然と食べられるようになった。しかし、一時帰国や現地ベトナムの日本食屋でお刺身を食べる機会に日本のリアルお醤油とわさびを頂く事もあるが、少量のお醤油でも五臓六腑に染み渡っていき、体中がお醤油を目一杯感じ喜んでいるのだ。この時私は改めて日本人である事、日本食で生まれ育った事を感じずにはいられない。