フェリーニ『道』と、寅さんの口笛
さっき、突如、やっと判明……。
親がかつて「寅さん全作制覇する!」と言って休みの日にビデオ借りてきて見ていて、私もつられて全作見ていて、そんなわけでいろんな有名な映画より先に、寅さんが先入観(?)としてある私なのだけど、
後にフェリーニ『道』をTVか何かで見た時に、綱渡りのイル・マットが、
「♪ジェルソミーナ、ジェルソミーナ…」
と歌うのを聞いた時に、
あれ、これ寅さんも口笛吹いてるよな…
と。
で、確かめようと、寅さんを何作か見始めてみたけど、たった1つの口笛を捜すのに一作目から順に見るのは大変ど諦めて、誰か寅さんのヲタク、寅ヲタの人でこの歌に先に気づいてコメントしてる人がいるんじゃないかと捜してみたけど、なくて。
もう忘れていたのだけど……
さっき新聞の番組表見たら、
“BS1『男はつらいよ 奮闘篇』”
ハッと思って見ていたら、
これだ。
栗原るみ扮する津軽の娘、花子が江戸川の土手で唱歌らしきものを歌うのを、寅さんが見ていて一緒に口笛を吹いていた。確かに同じメロディだと思う。
が、
肝心のこの歌のタイトルが分からないんじゃどうしようもない。
部屋でひとり、Google鼻唄検索で歌ってみると…
『故郷の廃家』原曲はウィリアム・ヘイス「My Dear Old Sunny Home」。
イル・マットの歌うメロディもこれなのだろうか。判然としないけど、
でもこうして改めて見てみると、
寅さんのマドンナ花子は、知的障害のある役。ジェルソミーナもまた……。
これは山田洋次の仕掛けだろうか、
たまたまだろうか。
『道』は、イル・マットという不思議な存在を挟みつつ、ザンパノの横暴でジェルソミーナは苦しみ死んでしまうけど、
『寅さん』は田中邦衛扮する先生が間に入り、引き取られて、皆に支えられて花子は生きていく。
いずれにしても、謎がやっとすっきりして……
もうグッタリ(笑)。
だって、
判明したところで、
……特になんにもならないんだもの(笑)。