AI全盛時代に生き残れる文章が持っているもの

情報過多の現代、もはや「情報」そのものに人はあまり価値を見いださなくなってきているように思います。

AI技術がどんどん進化し、量産できるような無個性な文章は、目にもとまらぬ速さでスルーされてしまう。

そんな今、あらゆる発信において価値を持つようになっているのは「フィジカルな特性」なんじゃないかと思います。

フィジカルな特性とは、その人の顔や身体、声、動き、醸し出す雰囲気など唯一無二のもの。

だからといって、必ずしも美男・美女、美声、ファッショナブルな服装でなければいけないわけではなく（もちろんそれらの要素は優位性を持つと思われますが）、受け手にとって見た心地、聞いた心地が

☑️好ましいかどうか
☑️引っかかりがあるかどうか（気になるかどうか）

が大きな鍵を握っているように思います。

嫌い嫌いも好きのうち

この場合の「好ましい」は「普通に好ましい」ではダメで、「非常に好ましい」くらいじゃないとスルーされてしまう。

「普通に好ましい」よりも、「好きじゃないけど（むしろ嫌いだけど）なんか引っかかる。気になる」のほうがずっといい。

それくらい、「におい立つ個性」のようなものが求められる時代になっている。

正直、文章だけで勝負するのはかなり厳しくなってきたと感じています。

なぜかというと文章って、万人が「文字」という見た目がまったく同じツールを使って作成するものだからです。

そもそも差別化しにくいし、個性を出しづらい。

そんな没個性の象徴のような文字を使いつつも、これからの時代を生き抜いていけるのは、独自の文体を確立できている人だと私は思います。

文体とはいわば、文章のフィジカル性。

具体的には、

☑️言葉の選び方
☑️言葉の並べ方
☑️文章のリズム

の組み合わせの妙によって生み出される「その人らしさ」だと私は考えています。

文章で表現する声色、立ち居振る舞いのようなもの。

「この人の文章に身をゆだねているだけで心地いい」
「この人の文章にずっと浸っていたい」

そんなふうに思ってもらえるかどうかがこれからは勝負になってくる。

ただ……文章で発信している人ならわかると思いますが……

文字の羅列だけで、ほかにはない個性を醸し出すのってめちゃくちゃ難しいです!!

ねらってできるものではありません。

むしろ、「ねらっていない」からこそ、誰にも真似できない個性を漂わせることができる。

「ねらう」ということは、すでに存在する誰かを模倣することだからです。

これからの時代、文章だけで勝負するっていうのは、そういう勝ち筋のわからない戦いに挑むことなんだと思います。

文章に身体性を伴う「揺らぎ」を加える

文章だけでは厳しいので、動画や音声を組み合わせていくことも大事になってくると思います（逆説的ではありますけれども）。

文章や画像など、止まっている素材だけでは情報不足。動きを、揺らぎを醸し出さないと……。

文章を読んだときに、脳内でその人の声で文章が再生されたり、その人が話している映像が浮かんだりすると、文字の羅列である文章に「個性」が加わります。

・文章だけでなく、動画や音声でも発信する
・文章だけで戦うならあなた独自の文体を確立させる

いずれの道を選ぶにしても、越えなければならない壁がありそうです。

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ちなみに、私は細々と音声配信をやっております。

一緒に話してくださるカフカさんのおかげで、もう1年ほど続いています。

文章の私とは、また違うかも？（自分ではよくわかりませんが）

もし気になるテーマがあったら、ぜひお聞きください！

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