伝説のTKGを求めて〜弁天の里〜
※今回の記事は、関西在住の方向けの内容になっております。ご容赦下さい。
日本独自の食文化は色々ある。
寿司、すき焼き、しゃぶしゃぶ、納豆、そして味噌汁。
うどんや蕎麦の種類も含めると多岐にわたる。
その中で私は今回、ある料理について取り上げたい。
T(卵) K(かけ) G(ご飯)だ。
食の都 関西には、とてつもなく美味い伝説の卵かけご飯の店があるという……。(お店の時点で「伝説」じゃねんだよなぁ……。
その真相を探るべく、我々はの京都の亀岡市へ向かったッッ!?
※ひとりです。藤代探検隊。今回はこういうノリです。
86キロのマシュマロ体型(ボディ)で自転車に跨り、大阪方面から茨木の山道を抜け、大阪の北端 豊能を下る。そして我々は、とうとう京都の南端 亀岡へと辿り着いた。
幾多の挫折を乗り越え、遂に秘境を発見したのである。
※藤代探検隊。今回はこういうノリです。
それが表題のお店「弁天の里」である。
フレームの外では、お店のおばちゃんが「ちゃんとOpenって見えるかしら」と何度も確認してくる。
おばちゃん、安心してくれ。バッチリだ。
開店と同時に行列がぞろぞろと動き始め、私もその流れに任せて入店する。
定食500円、唐揚げ150円。
これが『弁天の里』、鉄板中の鉄板チョイスである。
会計を済ませるとお盆に乗せられたご飯、味噌汁、漬け物と高野豆腐に加えて、中央に唐揚げが君臨している。
見たまえ…。
圧倒的ではないか……。(ギレン・ザビ風)
そして、左にある濃い色の卵を見て欲しい。
見るからに濃厚な卵がこちらを睨んでいる。
テーブルには、醤油の種類の説明がラミネートされたカードが置いてある。
私のチョイスはニンニク醤油だ。これが意外と合うのである。
醤油の風味と塩気、そこに仄かに香るニンニクがコクと厚みを加えている。シンプルな卵かけご飯も良いが、こうした発見が味わえるのは嬉しい。
さっそく割ってみると、この通り。
見るからに濃厚そうな卵がこちらを見つめている。
ちなみに卵の殻は非常に硬いので、お盆の角で様子を見ながら割って欲しい。
間違いない。栄養満点だ。
ここまで標高422mの高さを登って来た甲斐があったと言うものだ。
ニンニク醤油を足して混ぜ合わせる。
そして、炊き立ての白米ダイブ……。
伝説は実在したッッ!?これが幻のTKGの全貌であるッッ!?
食べる前から身体の全神経が「美味い」と警告しているッッッ!?
これは絶対に美味いッッッ!?
そう思い、恐る恐る口に運ぶ。
唸る。ただひたすら唸る。黄身がとろりと濃厚で甘く、白身は柔らかく抱擁感がある。。
そして仄かに香るニンニクのアクセント。
どれも炊き立ての白米を極上の逸品へと押し上げる。
まさか卵かけご飯で失神し掛けるとは……。
ボーーーノッッ!?(唐突なイタリア語)
あぁ、この世に産まれ落ちて良かった……。
これにはたまらず悶えるしかない。
落ち着く味の味噌汁。
口の中で甘い煮汁がジワリと溢れ出す高野豆腐。
噛めば噛むほど沁みた味が楽しく、卵かけご飯と併せて食べたい沢庵。
そのどれもがTKGを引き立て、そして身体に優しい。
ここまでの道中、山道を登ったばかりで疲労した私の身体の隅々に栄養が行き渡る。その実感がある。
まさに銀河系。
日本のレアルマドリードは此処にあった。
ボーーーーーーノッッ!?
(うるさいなぁっ!しかもイタリア語やっ!!
これは美味い。
圧倒的な旨さである。前髪が後退するほどのインパクトだ。
あまりの美味さに手が震えている。
関西のサイクリストに聖地扱いされているのが納得出来る。
ちなみに、こちらのお店は営業日が短い。(急に冷静)
月〜水・金曜が、9:00〜13:00
土、日、祝日は、9:00〜14:30である。
定休日は年末年始と木曜日。
こちらのお店に寄ってみたいという方は、ぜひ一度行っていただきたい。
注意すべきは、人気の唐揚げが11:30頃には売り切れになっている可能性が高いこと。早めに行くことをオススメする。
※養鶏場の鶏肉の旨さは尋常じゃないです。
私は自転車で行ったが、多くの方は車で来店していた。電車やバス等の交通の便が悪いこともあるが、何より併設されている直売店が理由だろう。
ここには卵や鶏肉のほかにも近隣の農家で栽培された野菜や納豆、漬物が多く販売されている。野菜はどれも濃い良い色をしていた。
野菜は見た感じ安かったが、中にはデッカいデッカいしめじ(468円)などもあり、眺めているだけでも面白い。
養鶏場の卵を使ったプリンやお菓子などもあり、こちらの卵が好きになった方は、デザートで楽しむことが出来る。
車で来た方は卵も含めて結構大量に買ってる方が多く見受けられた。
※良いもの食ってんな、関西人
最後に
こちらのお店のおばちゃん達は、本当に優しい方ばかりです。
以前、私が行った際に唐揚げが売り切れていたのですが、しょげていると閉店間際ということもあり、残っていた玉子焼きをサービスしてくれました。
今回も店構えを撮ろうとした時に協力してくれました。
温かいお店です。
関西に来て数年経ちますが、優しい方が多い印象を受けます。
また東京よりも安くて美味しい店が多いと感じるのは、私だけではないんじゃないかな。
京都の都心部はわかりませんけど、少なくとも大阪はそう感じますね。
900円なら900円、800円なら800円で如何に感動させるか、みたいな精神を感じます。ないんですよ、そういうの。東京には。
食を通じて会話が成立してるのが大阪の良いところだと思います。
気になった方用にリンクを貼っておきます。
https://www.google.co.jp/amp/s/s.tabelog.com/kyoto/A2608/A260801/26010442/top_amp/
これから紅葉の季節になりますね。
豊能の辺りは、少しばかり木々が秋の顔を覗かせていました。
今年の秋は短いかもしれません。
それならそれで季節の移り変わりを楽しんで行きましょう。
美味い物食べて。
今回は、この辺で。ではでは。
藤代 琉太郎