イジメ加害者はいじめていたことを覚えていない!?
同じ出来事でも、立場が変われば見え方も変わるし、後々記憶に残る事柄も違うんだと再認識しているたつやです。
今回は、イジメの加害者と被害者、大人になってからの認識の違いについてお話しようと思います。
結論から言います。
イジメの加害者は、イジメていたことを覚えていないことが多いです。
そもそも、イジメていた自覚がないだけかもしれません。
覚えているのに、そんなことなかったと自分に言い聞かせているだけかもしれません。
単に記憶に残らず忘れているだけかもしれません。
いずれにしても、僕たち被害者はずっと記憶に残り続けている、トラウマにすらなってるイジメ。
それが、加害者にはなんの重みもないんです。
これは僕の話なんですが、大人になってから、中学でイジメてきていた加害者が、
「中学のときによく話していたの覚えてる?最近元気?」
って話しかけてきた時には戦慄しました。
あぁ、この人にとってはあの期間はなんの責任も感じていないし、なんの記憶も残っていないんだなって思ったんです。
僕にとっては、忘れられない、心に傷を負った期間なのに。
あれだけのことをしておいて、何も覚えていないのってどうなの?って。
イジメって、そんなものなの?
本当に、被害者だけが苦しむしかないの?
加害者に罰はないし、もはやその人の人生の1ページにすら残らない、どうでもいい出来事なの?
色々考えました。
この時感じた感情を整理しきれなくて、しばらく悩みました。
怒りとかではないんです。
ただただ困惑。
この人にとってただ息をして過ごしただけの期間としてしか記憶に残っていないことが、どうして僕にはこんなに重く記憶に残っているのか。
僕が悩んでいたことっていったい何なのか。
僕が苦しんでいたことっていったい何なのか。
僕が前を向くために費やした時間はいったい何なのか。
色々、本当に色々考えました。
それで、なんか急にバカバカしくなったんですよね。
なんで大人になった今でも、あの時の僕の人生をめちゃくちゃにした張本人に、今の自分の感情もかき乱されてるんだろうって。
なんで自分はこんなにイジメにこだわってしまっているんだろうって。
その人が忘れているなら、何も感じていないんだったら、僕が引きずっているだけって無駄でしかない。
あの時イジメていたよね?って問いただすことに意味なんてなくて、自分の中の気持ちの整理以外の何物でもないんですよね。
自分が割り切れるなら、その人のことを許せるんだったら、もうこのことに触れるのは自分にとってマイナスでしかないんだろうなって直感的に悟ったんです。
実際、僕はこのいじめの加害者のことを、実は恨んでいたわけではないんです。
苦手意識はあったし、なんであんなことしてきたのかなっていう疑問は今でも持っていますが、それ以上でもそれ以下でもないんです。
なんでなんでしょうね?
怒りや恨みがないんです。
かといって、全面的に許しているわけでもないんです。
ただ、『無』なのかもしれません。
今その人に対して何を言っても、僕のあの耐え抜いた期間が戻ってくることはないから。
なにより、相手が覚えていないってことを知った時、なにもかもどうでもよくなったんです。
過去に縛られていただけなんだ、許す許さないの次元じゃなくて、自分が気持ちを切り替えられるかだけの話なんだなって思うんです。
イジメなんて、最低最悪な行為です。
その気持ちは今でも変わりません。
でも、被害者が思っている以上に、加害者の記憶には何も残っていないものです。
僕たちが囚われてしまってる出来事は、それによって失う時間は、何をしても戻ってこないですからね。
自分がどこに線を引くか、結局自分の心と向き合うことが大切だと思います。
ということで、本日のまとめです。
イジメの加害者と被害者では、当時の記憶の重みが違います。
重みが違うという表現ですら足りないくらい、本当に天と地ほどに違います。
中には加害者でも重くとらえていて、後悔に苛まれている人もいるかもしれません。
でも、「覚えていない」状態の人が多いのも事実です。
起こった出来事は変わらないし、他人の感情もコントロールはできません。
じゃあ、自分のなかの解釈を変えるしかない。
ただ、簡単に割り切れるものでもないかと思います。
自分の中で少しずつでも意識を変えていけるように、折り合いをつけながら進んでいくしかない。
どうしようもないことは、どうもしない。
出来そうなことから、少しずつやっていくのでいいんです。
加害者のことなんて、考えるだけでも理不尽極まりないので、どんどん嫌な気持ちになっちゃうので、自分の中で割り切れるように気持ちの切り替えしていきたいですね。
今回は、加害者がイジメのことを覚えていないっていう、僕の中では衝撃的な出来事から、意識を少しずつ変えていくことの重要性についてお話させていただきました。
ご拝読いただき、ありがとうございました。
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