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絶望のキッズ携帯

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全ての引きこもりに捧げる! 【あらすじ】 嫁の友達である神戸在住42歳のババアには春から中学生になる不登校児の息子がいる。癇癪持ちでゲーム廃人のクソガキ。何とかならないかと嫁に相…
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#連載長編小説

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第1話 嫁の友達

嫁が遠方に住んでいる友達とビデオ通話をしている。神戸在住のその女は何やら悩んでいるようだ…

白瀬隆
7日前

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第2話 ガキとババアの関係

そのガキは癇癪持ちで、気に入らないことがあるとすぐに暴れ出すそうだ。ものを投げるせいで家…

白瀬隆
7日前

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第3話 翻訳家

まず俺について書く。翻訳家というとどのようなイメージを持つだろうか。良いイメージがあるな…

白瀬隆
7日前

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第4話 研修医

もともと俺は歯医者だった。正確には免許が取り消しになった訳ではないので現在も歯医者なのだ…

白瀬隆
7日前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第6話 心眼

院長はなかなかに物腰が柔らかな五十歳くらいの男だった。そしてクリニックもなかなかに繁盛し…

白瀬隆
7日前

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第7話 大学院

歯科という業界が嫌になった俺は、正しいことをしてお天道様に恥じない人生を送ることを決意し…

白瀬隆
7日前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第13話 中学デビューのために

事態の深刻さに気付き始めたからには、策を用意しておいて損はない。このガキは今後も友達ができないかもしれない。そして、女に興味がないまま僧か牧師になってしまう。もっとも正式な僧や牧師は世襲だと思うので、アマチュアの僧や牧師として人生を終えることになるのだろう。行き着く先は翻訳家だ。 不良が流行らないのであれば、普通の人と友達になるしかない。それではどんな人間と友達になりたいか。まずは陽気でなければならない。そして面白い、気の利いたジョークが言えれば尚良い。顔は変えようがないが