【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第19話 第一日目終了
午前二時。俺と嫁は眠気に耐えながらガキの相手をしている。ガキも精一杯、眠気に耐えている。いい加減にしてもらえないだろうかと思うが、これほど大人が相手をしてくれたことなど、物心ついて以来初めてなんじゃないかと思うと無碍にもできない。少しずつ愚痴が減っていき、悩み相談へと進展していった。
なんでも、先生といった権威にとにかく抵抗したいという革命家の卵でもないようで、先生に疎まれることに反抗しているのだそうだ。ガキがいうには自分は揚げ足をとっておどけるのが好きで、先生にもついそう