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絶望のキッズ携帯

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全ての引きこもりに捧げる! 【あらすじ】 嫁の友達である神戸在住42歳のババアには春から中学生になる不登校児の息子がいる。癇癪持ちでゲーム廃人のクソガキ。何とかならないかと嫁に相…
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#引きこもり

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第1話 嫁の友達

嫁が遠方に住んでいる友達とビデオ通話をしている。神戸在住のその女は何やら悩んでいるようだ…

白瀬隆
3か月前
1

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第2話 ガキとババアの関係

そのガキは癇癪持ちで、気に入らないことがあるとすぐに暴れ出すそうだ。ものを投げるせいで家…

白瀬隆
3か月前
1

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第5話 歯医者さん

町の歯医者さんに勤めることになった俺は、郊外の焼肉屋さんというアットホームな空間で歓迎会…

白瀬隆
3か月前

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第6話 心眼

院長はなかなかに物腰が柔らかな五十歳くらいの男だった。そしてクリニックもなかなかに繁盛し…

白瀬隆
3か月前

【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第10話 長崎市内行き高速バス

俺とガキは並んで席に座った。出だしから立腹していたガキだったが、気分はすぐに持ち直したよ…

白瀬隆
3か月前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第18話 エクレア

なぜかガキは俺たちに完全に心を開いたようだ。顔色がやたらと明るい。普段嫁と二人きりのダイ…

白瀬隆
3か月前
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【長編連載小説】絶望のキッズ携帯 第19話 第一日目終了

午前二時。俺と嫁は眠気に耐えながらガキの相手をしている。ガキも精一杯、眠気に耐えている。いい加減にしてもらえないだろうかと思うが、これほど大人が相手をしてくれたことなど、物心ついて以来初めてなんじゃないかと思うと無碍にもできない。少しずつ愚痴が減っていき、悩み相談へと進展していった。 なんでも、先生といった権威にとにかく抵抗したいという革命家の卵でもないようで、先生に疎まれることに反抗しているのだそうだ。ガキがいうには自分は揚げ足をとっておどけるのが好きで、先生にもついそう