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    India/Nepal 2024.11.2~11.18 旅の備忘録

最近の記事

インドが好きかもしれない

とにかく、煩い、汚い、臭い。 インドはそんな国だった。 街に出れば、褐色の肌をしたインド人で溢れ、女性はサリーを身に纏い、頭にはターバンを巻いている者もいる。牛や犬だってたくさんいる。 大気汚染が激しく、糞尿も其処かしこにある。 店先で売っている食べ物には蝿が集っている。 少し歩けば、旅行者からぼったくろうとする輩がが近づいてくる。 物乞いもシャツを引張りながら後を付いてくる。 それがインドである。 とにかく、刺激的だった。 帰国すると、日本の景色に安心感どころか、物足

    • アプリは精神安定剤であるということ

      一見すると、難易度の高そうなインド一人旅だが、アプリやシステムにアクセスすることで、ぐっと容易になると感じた。 これらを利用することで、鉄道やバスのチケット購入の為に窓口や現地の旅行代理店に足を運ぶ必要もないし、乗車する列車や座席を探し回る時間も省略できる。 経済成長による所得増加により国内旅行がブームのインドでは、人気路線の鉄道チケットは即完売なんてことも珍しくないので、チケットが確保できることは旅行中の精神衛生にも関わってくる。 日本とは全く環境の異なるインド。 慣

      • ジェネラルクラスで見たインド

        インドでは鉄道網が全土に張巡られており、その総延長64,000km、まさに国民の”足”として日常的に利用されている。そして、座席クラスも富裕層や旅行者を対象としたファーストクラス、乗車率なんてお構いなしのジェネラルクラスまで、様々に用意されている。 この旅ではファーストクラス、セカンドクラス、サードクラスをはじめ、最下位のジェネラルクラスにも乗車した。 ちなみに、ジェネラルクラスに乗車することをリキシャのドライバーに話したら、考え直すよう本気で説得された。それでも乗車する

        • 陸路での国境越え

          日本で生まれ育つと、陸路で国境を越える機会なんてまずない。 千載一遇の機会だと、ネパールからインドへ陸路での国境越えに挑戦した。 カトマンズから国境の街スノウリまでバスで13時間、国境を徒歩で越え、インド側の鉄道最寄り駅ゴーラクプルまでバスでさらに3時間、ゴーラクプルからデリーまで鉄道で15時間の長旅である。 乗り継ぎ含めて30時間以上の移動だが、バスに乗っているだけ、鉄道に乗っているだけなので、別にどうってことないと思っていた。 が、しかし。 出発時刻の1時間以上

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          9本

        記事

          ネパールの首都カトマンズへ

          バラナシから先は陸路でネパールの首都カトマンズへ向かうはずだった。 デリーから帰国する予定なので、カトマンズからデリーに戻る必要があるのだが、いかんせん航空券が高い。デリーからカトマンズの航空券は安い。ならばと、一旦デリーに戻ることにした。 ぶっちゃけると、インドが楽しくなっており、航空券の高騰を言い訳にネパール行きを断念して、このままインド周遊も悪くないなと考えていた。 デリーに戻ってからは市内を観光をしたり、タージマハルのあるアーグラに訪れたりして過ごしたた。さらっ

          ネパールの首都カトマンズへ

          聖地バラナシで触れた死生観

          ヒンドゥー教の聖地であり、旅人を強く惹きつける街がガンジス川のほとりに存在する。 それが「バラナシ」だ。 結果として、バラナシには5日間滞在することとなるのだが、帰国日が決まっていなければ、間違いなくこの地で沈没していたと思う。 何をするでもなく、ただガンジス川を眺め、沐浴を見学し、時には火葬場へ赴く。 生活用水としても利用されているので、洗濯している者や、歯磨きしている者に遭遇することもある。 歩き疲れたら10ルピー(約18円)のチャイを飲み、またブラブラする。

          聖地バラナシで触れた死生観

          インドでカレーを食べる

          カレーを食べなきゃインドが始まらない。 そう思い、まずはローカルなカレー屋を目指した。 ゲストハウスはデリーの安宿街パハールガンジの中心に位置し、一歩外へ出るだけでインドの喧騒に身を投じることができる。 褐色の肌をしたインド人が歩き、観光客を狙った客引きが近づいてくる。物乞いも何処からともなくやってきては、付き纏う。店先には見たことのない食べ物や果物が並び、漏れなくハエが集っている。 そんな中に、目指すカレー屋はあった。 店に着いたものの、何を食べていいのかさっぱりわ

          インドでカレーを食べる

          いざインドへ

          先に言っておくが、僕は英語が全くできない。 後輩曰く、中学から大学まで10年間英語教育を受けているのにできない意味がわからないそうだが、できないものはできない。 なので、旅の始まりの頃は、入国審査で何を聞かれるんだろうとか、そんなことばかり考えていたと思う。 実際には一言も発することなく通過したのだが。 そんなこんなで無事にインドの首都デリーに降り立った。 事前情報では空港、鉄道駅周辺で声を掛けてくるインド人の大半がタクシー、リキシャの客引きか、高額ツアーのぼったくり

          いざインドへ

          そもそもなぜインドなのか

          これはよく聞かれるんだけど、様々なタイミングが重なり、結果としてインドに行くことになったというのが正直なところ。この時点では、インドに対する憧れとか、強い想いは一切なし。 社会人1年目に沢木耕太郎の旅行小説「深夜特急」と出会ってからバックパックスタイルの海外旅行に興味はありながらも、友人、恋人とスーツケースをガラガラしながらのスタイルばかりだった。 しかし、今回3週間程度の時間的余裕ができたので、憧れていたバックパック一人旅をしてみようとなった。 過去に訪れたことがなく

          そもそもなぜインドなのか