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いざインドへ
先に言っておくが、僕は英語が全くできない。
後輩曰く、中学から大学まで10年間英語教育を受けているのにできない意味がわからないそうだが、できないものはできない。
なので、旅の始まりの頃は、入国審査で何を聞かれるんだろうとか、そんなことばかり考えていたと思う。
実際には一言も発することなく通過したのだが。
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そんなこんなで無事にインドの首都デリーに降り立った。
事前情報では空港、鉄道駅周辺で声を掛けてくるインド人の大半がタクシー、リキシャの客引きか、高額ツアーのぼったくりとのことなので、声を掛けられても無視を決め込んでいた。
加えて、常にサングラスをすることで表情を読み取られないようにもしていた。
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その甲斐もあってか、空港から地下鉄に乗り、宿泊先のゲストハウスへは難なく辿り着くことができた。
客引き、ぼったくりからは潜り抜けられたものの、ゲストハウスまでの道中、多分にインドを感じることになった。地下鉄に乗る際、駅の券売所に並んで切符を購入するのだが、パーソナルスペースなんてお構いなしに、真後ろにピタッと並んでくる。それだけでなく、どんどんカットインしてくる。日本ではまず考えられない光景だった。
これも慣れてくると、ピタッと並ぶようになるし、カットインしてきた輩には怒鳴り、摘み出すようになっていた。
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どこも人で溢れかえっている
ちなみに、ゲストハウス到着時点では、2日後のバラナシ行の鉄道チケット、14日後の羽田行の航空券しか持っておらず、それ以外の旅程は全くの未定。
世界史への造詣が深いタイプではないので、歴史的建造物の見学はそこそこに、とにかくリアルなインドを見ようと考えていた。
日本にいると、些細なこと含め、常に計画を立てながら生活をしている。そこから解放されたこと、異国の地にいること、これからの旅のことを考えると高揚感しかなかった。
こうして、旅が始まった。