インドでカレーを食べる
カレーを食べなきゃインドが始まらない。
そう思い、まずはローカルなカレー屋を目指した。
ゲストハウスはデリーの安宿街パハールガンジの中心に位置し、一歩外へ出るだけでインドの喧騒に身を投じることができる。
褐色の肌をしたインド人が歩き、観光客を狙った客引きが近づいてくる。物乞いも何処からともなくやってきては、付き纏う。店先には見たことのない食べ物や果物が並び、漏れなくハエが集っている。
そんな中に、目指すカレー屋はあった。
店に着いたものの、何を食べていいのかさっぱりわからない。とりあえず、ローカルが食べていたカレーセットを注文してみた。
豆カレー、ジャガイモカレーなど3種類のカレーにチャパティがセットで90ルピー(約162円)と激安。
日本で食べるインドカレーとは異なり、スープと炒め物といった具合。これはこれでアリなのかもしれない。
このカレーセットが、旅を進める上での基準値となり、何をするにも、90ルピーで食べることのできるカレーセットより「高い」のか「安い」のかを考えていた。
ちなみに、インドカレーといえば、ナンのイメージがあるが、インドでは全粒粉を薄く焼いたチャパティがよく食べられている。ナンを焼くタンドールと呼ばれる窯はローカルな店にはまず置いていないので、鉄板で焼くことのできるチャパティが提供されている。
例えば、日本のインドカレー屋でよく見かけるバターチキンカレーとナンのセットだと、250ルピー(約450円)程度で食べることができる。前述したカレーセットの約3倍、ローカルにとってはちよっとした贅沢品なんだろう。
インド人はとにかくカレーを食べる。
3食カレーを食べる。それだけに、カレー屋は無限にあるし、カレー屋を巡ることも旅の楽しみだと思う。
どの店も美味かったが、特に美味かった店を載せておこう。
Hotel Saravana Bhavan
デリー・コーンノートプレイスにある南インド料理店。
常に順番待ちが発生している人気店。
U Like Restaurant
デリー・パハールガンジにある北インド料理店。
バターチキンカレーが特に人気だが、ほうれん草カレーも美味い。辛さが苦手な場合はマイルドにしてもらうこともできる。
The Keshari Restaurant
バラナシにある北インド料理店。
ターリーセットはカレー、ダルスープ、ヨーグルト、チーズなど様々な料理を楽しむことができる。