見出し画像

人間の寿命を決定する、体の中の大事なものとは?

病気にならない、老けない、寿命を延ばす食事や生活習慣などについて、「ケトン食療法」の名医がわかりやすく解説する、3/4付けのDIAMOND onlineから一緒に勉強しましょう。


大腿四頭筋の筋力と握力が寿命にかかわっていた


「人間の寿命を決定するのは、筋力と筋肉量」であるということです。

 高齢者の筋肉量と筋力を調査した研究では、70代の男女2292人を6年以上フォローし、寿命と筋肉量、筋力の関係が調査されました。

 その結果、驚いたことに大腿四頭筋の筋力と握力が寿命にかかわっていたのです。CT(コンピュータ断層撮影)などで測定した筋肉量は、寿命とは関係なかったのです。

驚きですよね!

大腿四頭筋はなんとなくわかりますが、握力ですか~。気にしたことなかったですが、私は握力がとても弱いので心配です。

大腿四頭筋は太ももの前側の筋肉です。スクワットで鍛えるのが有名です。階段や坂道を歩くことも有効ですね。今日お会いした人は、毎日7000歩くらい歩いているという80代の女性でしたが、坂を避けて歩いていると言われました。それではダメですよね。しんどい、辛いを避けるのは筋肉に対して怠けさせることになります。可能ならば、坂や階段のあるルートも開拓してくださいね。

握力の話は以前書きました。よろしければこちらのページも参考にしてくださいね。


筋肉内の脂肪組織量と大腰筋量の指数が、 死亡率と関係していた


京都大学医学部から肝移植患者の術後の寿命(予後)についての検討が報告されています。

CTによって、筋肉量と脂肪量が検討された結果、筋肉内の脂肪組織量が高く、大腰筋量の指数が低い患者では、移植後の死亡率が高いことが明らかになったのです。

大腰筋というのは、大腿骨と背骨をつないでいる筋肉で、直立姿勢を保持するときや太ももを引き上げるときに働くものです。 この筋肉が衰えると、重い足を十分な高さまで上げることができなくなります。 つま先も下がってしまい、「すり足」気味になります。 すると、ちょっとした段差にもつまずきやすくなり、転倒・骨折が起きやすくなります。

「すり足」って意外に本人は気付いてないんですよ。これまで数人に「すり足になってますよ」と指摘したことがありますが、キョトンとされていました。膝をもっと上げましょうと言っても、数歩しか持ちません。すぐ意識が行かなくなるようです。すり足を直すのは、難しそうです。

心疾患患者2万3480人を対象とした七つの研究では、握力の度合いによって心臓死、全死亡、心不全による入院を予測できることが明らかになったのです。

ここで気になったのが「入院を予測できる」という言葉です。すごいですね。その内容について詳しく掲載されていませんが、とにかく筋肉量が減らないよう日々鍛えることが大事になってきます。

ケトン食は食事療法の一つ


ところで、冒頭の「ケトン食」って何か調べてみました。

糖質を控え、脂肪を増やす「ケトン食」。てんかん患者に対して有効であるとして、長い歴史を持つ食事療法ですが、近年はケトン食の継続によってがん患者の予後が改善する可能性が報告され、日本国内でもその臨床効果が注目を集めています。

ケトン食そのものはあくまでも食事療法であり、健康な人に推奨される食事法ではありません。しかし、その本質を突き詰めると、「日本人の体質に合った食事」のあり方が見えてきます。

発酵美食より

そこそこ健康な人にはあまり関係ない食事療法のようです。世の中には知らなくても良いことってありますよね。もしかしたら、今日の内容もそのひとつかも(笑)

サポートしたいと思われるくらいまで頑張って書きますので、今はシェアかコメントをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。