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「疲労」と「疲労感」は違う
疲労と疲労感は違うと言われても、ピンときません。しかしとてもおもしろいことがこの本には書かれています。まずこの言葉の違いが分かるのは、日本人だけだということです。いや、日本語で書いてあるんだからそうでしょう。と思われるかもしれませんが、そもそも欧米には「疲労感」という言葉がないそうです。さすがの日本人、日本語です。
英語で疲労を表す「fatigue(ファティーグ)」という単語は、ほとんど「疲労感」の意味しかなく、欧米の研究者は「疲労感」と「疲労」を区別しているようには見えません。ちなみに日本の研究者の多くは、「疲労感」と「疲労」をしっかりと区別しています。
凄いです!この言葉に私は感動しました。
科学で研究できるのは、「疲労」の方です。「感覚」に関してはまだ科学的に解明できないことばかりです。ところが、この二つの区別が分かる日本人だからこそ、疲労に関する研究は日本人が世界より一歩リードする要因になっているようです。
「物質」を見ることでとらえられる体の障害や機能低下ならば、科学、とくに分子生物学といわれる分野が得意としているからです。だから疲労を科学として扱うには、まずは疲労感の原因となる「体の障害や機能低下」を、分子を介してとらえることになります。
実におもしろいです。
テレビで栄養ドリンクの宣伝を見ていても、誠実な製薬会社のCMは、「疲労感を減少させる」ときちんと言っています。「疲労を減少させる」と言うと、誇大広告になるということがわかっているからです。
日本語素晴らしい!
こんな単語ひとつにもきちんと区別されているのですから、日本人は感覚おばけと言っても良いのかもしれません。だって、雨を表現する言葉が日本語には100種類以上もあるらしいじゃないですか!
疲労感と倦怠感の違い分かりますか?
疲れを感じることを疲労感と呼び、疲労感が続くことを倦怠感と呼ぶことがあります。 どちらの言葉も、医学的に厳密な定義は存在しません。また、強いだるさを倦怠感と呼ぶこともあります。
生きている限り、疲れもします。少しでもその疲れを軽くしたいし、早く回復させたいものです。もう少しこの本をきちんと読んで、また分かったことを書くことにします。
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