【おすすめ本紹介】運転者
本日はおすすめ本のご紹介です。
自己啓発本では珍しいファンタジー風な
書籍を展開されている喜多川泰さんの
2019年に発売された本です。
『運転者』
こちらの本は、フルコミッションの保険営業マン
がご契約をお預かりできず、苦しんでいる際に、
ある一台の不思議なタクシーに乗り込むところ
から物語がスタートします。
このタクシーはその人が今必要な出来事や
その相手の元に運んでくれる不思議なタクシー
というファンタジーな展開です。
横柄ですぐ何かのせいにしてしまう主人公が
「人との出会い」や「運」についてを考え、
人生がガラリと変わっていくという内容です。
特に、このように保険提案をすれば成功する!
といった成功法が記載されているわけではあり
ませんが、人として大切にすべき本質的な
部分や考え方が触れられています。
心を動かされたポイント
特にいいなと思った文を抜粋してご紹介します。
こっちが入ってほしいときに都合良く入ってくれる人なんていない。大事なのはどんな人でも保険に入ろうと思う瞬間があるってことだ。そのときに、『そう言えばあの人』って顔が浮かぶ奴でいることだ。だから、いつでもどんなときでも明るくて楽しい奴であれ」
→まさにその通り。目に見えない商品であり、
ニーズが顕在化していない商品であるため、
お客様のタイミングで聞いてみようと思って
いただける「あの人」になりたいですね。
「いいですか、岡田さん。運は後払いです。何もしてないのにいいことが起こったりしないんです。ポイント貯めてないのに何かもらえますか? 誰もそんなこと、期待しないでしょ。でも、運となると、貯めてない人ほど期待するんですよね」
「多くの人は『運がいい』と言うとき、その前のことをまったく無視して、突然いいことが起こることのように期待してるでしょ」
「運は〈いい〉か〈悪い〉で表現するものじゃないんですよ。〈使う〉〈貯める〉で表現するものなんです。だから先に〈貯める〉があって、ある程度貯まったら〈使う〉ができる。
→この「運」についての考え方はとても納得が
いきました。これまでの自分の行い等に対して
加算されてきた「運」を発動したいタイミング
で発動できるかどうかだと思います。
そのため、「運」に頼りたいタイミングで
必然的に「運」を実行するためには、日々の
善行を積み、運を貯める行動をしないといけ
ないということです。
「運が良い」という状況は何も奇跡的なこと
ではなく、これまでに貯まった「運」により
なるべくしてそのようになっているのです。
また、私も父に幼い頃からこのように言われて
いました。
運を大事にするという考え方は、極限まで
努力したことの裏返し。
努力をやりきった人に対して訪れるもの。
運に期待するのであれば、それまでに自身の
中で最大限の努力ができていたのか。
ここを振り返るようにしています。
「僕たちが日々すれ違う人たちの中には、いろんな人がいるんだということです。それぞれ二度と会うことがない人かもしれないけど、すれ違う瞬間までそれぞれにはそれぞれの人生があって今日まで生きてきたんです。僕たちの人生に奇跡を起こす種はそこら中にあるということです。」
「この人お客さんになってくれるかなって、自分の財布の中身を増やしてくれる人かどうかばかり考えてる。でも相手のことに興味を持って、何でもいいから接点を見つけて、会話が始まれば〈見知らぬ人〉ではなくなり、それが重なると〈知人〉になり〈友人〉になり、ときに 〈恩人〉になっていくわけです。」
→普段の何気ない出会いまでに可能性を感じ、
意味を持たせることってとても大事だと
思います。それが繋がりを紡んでいき、
「ご縁」となっていくわけです。
また、損得勘定抜きで相手に興味を持ち
接することの大切さも感じます。
ご縁についての記事は過去記事見も見てみてください。
「この先、何年生きられるかわからないけど、次の世代のために運を貯めるような生き方をしないといけない。」
→運を貯める動きなしにして、運を発動できる
人もいます。これは両親、先祖の方々が貯めて
くれた運を使わせてもらってる。そのため、
自分も次の世代に向けて運を貯めてあげねば
ならないということです。ここまでの発想は
ありませんでした。
「本当のプラス思考というのは、自分の人生でどんなことが起こっても、それが自分の人生においてどうしても必要だから起こった大切な経験だと思えるってことでしょう」
→自分の人生に起きる試練や悲しい出来事は
全て必要だからこそ、「あなた」に起こっている
こう考えればありがたいと思えるはずです。
過去記事もぜひご覧ください。
以上、いかがでしたでしょうか。
保険というよりも、真似したい考え方や
気持ちの持ちようという部分が多かったかと
思います。
特に、「運」についての考え方は納得です。
日々の小さな積み重ねで、ここぞという時に
「運」頼みをさせていただきたいですね。
それでは。