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身から出たサビとおかげさま〜良いこと悪いことが起きた時の発想法〜

本日は何度か紹介していますこちらの本の
バックナンバーを引き合いに考えてみたいと
思います。


「おかげさま」と「身から出たサビ」

という言葉の使い方の逆転についてです。

この発想法は京都大学iPS細胞研究所所長
山中伸弥さんの考えです。

以下、書籍から引用します。

何か悪いことが起こった時は「身から出たサビ」、つまり自分のせいだと考え、反対にいいことが起こった時は「おかげさま」と思う。

上手くいくと自分が努力したからだとつい思ってしまうものですが、その割合って実は少ない。周りの人の支えや助けがあって初めて、物事は上手くいくんですね。
出典:1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書
藤尾秀昭/致知出版社


この考え方は素敵だなと感銘を受けました。

一般的な行動パターンは以下のとおりだと
思います。

◯良いことが起きたとき

「自分のおかげ」「自分が努力した成果」

◯悪いことが起きたとき

「〜のせいだ」「タイミングが悪かっただけ」

私も結構このように考えてしまう時が正直
あります。

良いことが起こった場合、人は自己承認欲求も
あるため、自分の行動プロセスを認めたい。
そのため、「自分のおかげ」という考えになり
がちだと思います。



逆に、悪いことが起こった場合は、悪いことの
責任の所在を自分と認めたくないため、第三者
である周りの人に責任転嫁しがちです。
本来自分に原因があったとしても、それを事実
と受け入れられないためです。


この考え方に陥るのは何が欠けているの
でしょうか。


私個人の見解としては、2つの意識が欠如して
いるからだと思います。

①二人称で捉えること

過去記事で営業のテクニックとしてご紹介した
「一人称」から「二人称」で考えるという物事
の捉え方です。

すべての出来事を「一人称」で動いているため、
何か良いことが起こっても「自分のおかげ」と
なります。

一人称で動いている限り、そこには自分以外の
誰も意識に入り込んでいないため、良いことの
結果は自分に帰属しているとしか思いません。

しかし、「二人称」で動くとどうでしょう。

すべての出来事に自分以外の「誰か」が
その先にいると考えると、良いことが起きた
事実は自分だけのものではないと捉えられます。

そのため、良いことが起きた場合は、
「おかげさま」と他人にも敬意を表すことが
できるのです。

また、悪いことが起きたとしても、「他人」
のせいではなく、「自分」の身から出たサビ
として、自分にも何か悪い点があったのでは
ないかと振り返ることができます。

②感謝の気持ち

私のnoteではさんざん出てくるワードです。笑
何事も結論「感謝」に結びついてしまうんです。

自分の中でどれだけ周りの人や出来事に
「感謝」を感じられるか、抱けるかによって
物事の受け止め方は変わります。

良いことが起きても、この「感謝」の意識が
高ければ、それは自分だけでは成し得なかった
こととして、周りの人へ感謝となります。

感謝については過去記事もご参考ください。


よって、この2つの意識が高い方はおそらく
捉え方が逆転しているのではないでしょうか。

◯良いことが起きたとき

「おかげさま」

◯悪いことが起きたとき

「身から出たサビ」


ぜひ、「二人称」で捉えることと、「感謝」を
持つという2つの意識を働かせ、物事の発想法を
逆転させてみてください。

それでは。

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