身から出たサビとおかげさま〜良いこと悪いことが起きた時の発想法〜
本日は何度か紹介していますこちらの本の
バックナンバーを引き合いに考えてみたいと
思います。
「おかげさま」と「身から出たサビ」
という言葉の使い方の逆転についてです。
この発想法は京都大学iPS細胞研究所所長
山中伸弥さんの考えです。
以下、書籍から引用します。
この考え方は素敵だなと感銘を受けました。
一般的な行動パターンは以下のとおりだと
思います。
◯良いことが起きたとき
「自分のおかげ」「自分が努力した成果」
◯悪いことが起きたとき
「〜のせいだ」「タイミングが悪かっただけ」
私も結構このように考えてしまう時が正直
あります。
良いことが起こった場合、人は自己承認欲求も
あるため、自分の行動プロセスを認めたい。
そのため、「自分のおかげ」という考えになり
がちだと思います。
逆に、悪いことが起こった場合は、悪いことの
責任の所在を自分と認めたくないため、第三者
である周りの人に責任転嫁しがちです。
本来自分に原因があったとしても、それを事実
と受け入れられないためです。
この考え方に陥るのは何が欠けているの
でしょうか。
私個人の見解としては、2つの意識が欠如して
いるからだと思います。
①二人称で捉えること
過去記事で営業のテクニックとしてご紹介した
「一人称」から「二人称」で考えるという物事
の捉え方です。
すべての出来事を「一人称」で動いているため、
何か良いことが起こっても「自分のおかげ」と
なります。
一人称で動いている限り、そこには自分以外の
誰も意識に入り込んでいないため、良いことの
結果は自分に帰属しているとしか思いません。
しかし、「二人称」で動くとどうでしょう。
すべての出来事に自分以外の「誰か」が
その先にいると考えると、良いことが起きた
事実は自分だけのものではないと捉えられます。
そのため、良いことが起きた場合は、
「おかげさま」と他人にも敬意を表すことが
できるのです。
また、悪いことが起きたとしても、「他人」
のせいではなく、「自分」の身から出たサビ
として、自分にも何か悪い点があったのでは
ないかと振り返ることができます。
②感謝の気持ち
私のnoteではさんざん出てくるワードです。笑
何事も結論「感謝」に結びついてしまうんです。
自分の中でどれだけ周りの人や出来事に
「感謝」を感じられるか、抱けるかによって
物事の受け止め方は変わります。
良いことが起きても、この「感謝」の意識が
高ければ、それは自分だけでは成し得なかった
こととして、周りの人へ感謝となります。
感謝については過去記事もご参考ください。
よって、この2つの意識が高い方はおそらく
捉え方が逆転しているのではないでしょうか。
◯良いことが起きたとき
「おかげさま」
◯悪いことが起きたとき
「身から出たサビ」
ぜひ、「二人称」で捉えることと、「感謝」を
持つという2つの意識を働かせ、物事の発想法を
逆転させてみてください。
それでは。