ティッピングポイント〜流行の閾値を探るメリット〜
今日はマーケティングや投資などにおいて
お役立ちできる内容かと思います。
『ティッピングポイント』
についてです。
ティッピングポイントは英語で記すと、
tipping = 傾く
point = 点
です。数字が一気に傾く点ということですが、
どういう意味かというと、
物事がある一定のラインを超えると、一気に
マーケットや世に広まっていくという時点を
指します。
この一定のラインとは過去記事でも記載しました
「閾値」という言葉があります。
その水準を超えると値に変化が現れるギリギリ
の境界線のことです。
ティッピングポイントはこの閾値を超えると
一気に変化が現れるポイントです。
皆さんの記憶に新しいものでいうと、
「鬼滅の刃」ではないでしょうか。
週刊少年ジャンプでの連載は2016年からスタート
していて、当初は打ち切りも余儀なくされる酷評
もあったとか。
しかし、2019年から2020年にかけて爆発的な
鬼滅の刃ブームが起こりましたよね。
何が火付け役だったのでしょうか。
おそらく「アニメ化」と「コロナ禍」は良い
タイミングだったのではないでしょうか。
アニメ化でジャンプ読者以外の人の目にも
止まり、かつコロナ禍によるステイホーム期間
でサブスクでのアニメ視聴も増えました。
そこで、鬼滅の刃自体の物語りのおもしろさ、
盛り上がり絶頂での「無限列車編劇場化」など
展開の仕方がとても良かったのではと思います。
劇場版は歴代興行収入トップにもなりましたね。
これほどまで爆発的にブームとなった鬼滅の刃
も2016年から言うと、実に人気になるまで
約3年ほどかかっています。
しかし、1つの「ティッピングポイント」を
超えさえすれば、あとは烈火の如く鰻登り
の人気を誇りました。
こういった「ティッピングポイント」となる
「きっかけ」をどれだけ上手く散りばめるか
はマーケティングにおいてとても重要な部分
だと言えます。
しかも、このティッピングポイントのブレイク
スルーは、緩やかな右肩上がりではなく、
急激な右肩上がりを生みます。
世のヒット商品となるもの全ては、
このティッピングポイントの閾値を超えてきた
と言えます。
そして、消費者としてや投資家としての視点
では、このティッピングポイントを上手く見極め
購買や投資を行うことで、より価値ある状態で
掴むことが可能だと考えます。
投資の世界でいうと「テンバガー」という言葉が
あります。
これはいわゆる「10倍株」を表す言葉で、
ある時点から計算して、株価が10倍となる
銘柄を指します。
皆さんがご存知である、
・アマゾン
・テスラ
・ネットフリックス
などもテンバガーを達成しています。
私もネットフリックスの株を買っていますが、
2002年の初値では約1ドルであった株が、
現在は約400ドル近くまで来ています。
これらの企業も最初は小規模なベンチャー会社
からスタートしていますが、どの企業も共通して
「ティッピングポイント」を超えて大きく成長
を遂げています。
そのため、投資においてもこれからの世の中を
読むにしても、この「ティッピングポイント」
を見極める。
つまり、「先見の明」を持つように、未来を
見据えて、流行の閾値を探ることが大事かと
思います。
これから世に何かを投じようとする方は、
「ティッピングポイント」を作り出すこと、
見つけること、を意識してみてください。
それでは。