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【読書ノート】『ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界』(「パン屋再襲撃」より)

『ローマ帝国の崩壊・一八八一年のインディアン蜂起・ヒットラーのポーランド侵入・そして強風世界』(「パン屋再襲撃」より)
村上春樹著


「僕」のある日に起こった3つの出来事を簡単なメモにまとめた。という物語。

①ローマ帝国の崩壊
②一八八一年のインディアン蜂起 ③ヒットラーのポーランド侵入

キーワードをいくつか探ってみた。

①ローマ帝国の崩壊
1. ローマ帝国の崩壊は、政治的な秩序や社会的な統一の崩壊を象徴している。帝国の対立や内部の不和、腐敗、経済的な問題などが相まって、帝国の統治体制が崩壊し、社会の秩序が乱れた。

2. ローマ帝国の崩壊は、古代ローマ文明の価値観や理念の変化を示している。これには、古代ギリシャの哲学や道徳的な原則の衰退、新たな宗教の台頭、異民族の文化的影響などが関与している。

3. ローマ帝国の崩壊は、歴史の流転と人間の条件の一例として捉えられる。ローマ帝国の栄光と繁栄は一時的であり、人間の条件や社会の構造は常に変化するという観点から、崩壊は避けられない出来事とも言える。

②一八八一年のインディアンの一斉蜂起
アメリカ合衆国の西部において、インディアン部族がアメリカ政府に対して反乱を起こした事件。この蜂起は、多数の部族が参加したことで知られている。この蜂起は、インディアンたちが自分たちの土地や文化を守るために戦った象徴的な事件とされている。

③ヒトラーのポーランド侵攻
1. ポーランド侵攻は権力の乱用と倫理の違反であり、ヒトラーの権力欲と人種差別的なイデオロギーに基づいて行われた。

2. この出来事はナショナリズムと帝国主義の衝突の一部であり、人間の集団間の摩擦や帝国主義の限界を考えるきっかけとなる。

3. ポーランド侵攻は個人の責任と道徳的な判断について問いかけるものであり、ヒトラーや彼を支持した人々の行動についても検討されるべきである。

4. この出来事は権力闘争と国際政治の複雑さを示し、国家間の関係や外交政策の哲学的な側面を考える機会を提供する。

5. ポーランド侵攻は人間の本質と道徳的な堕落についての問いかけを引き起こし、ヒトラーを支持した多くの人々の存在を示している。

6. この出来事は歴史の教訓として役立ち、過去の間違いから学び、同じような状況を回避するために現代社会がどのような行動をとるべきかを考える機会を提供する。


キーワードを通して見えてくることは、長い歴史を支配する「風」の存在。風は自由、変化、力、見えない存在、そして人間の制約と不確実性を象徴している。これは哲学的に、人間の限界、予測不能性、そして存在の不確実性を示し、また時折人間の生活の変動や理解を超えた現実を表す。電話の風の音を通じて人間の知識と理解の限界を探り、知識が及ばない風などの領域の存在を示す。

物語の主題は、何か?
全ての生き物は、神様の支配下にある。与えられている生命のなかで、一つ一つの役割が与えられていると理解した。

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