【読書ノート】『良心の物語』(『アウルクリーク橋の出来事』より)
『良心の物語』(『アウルクリーク橋の出来事』より)
ビアス著
アメリカ南北戦争の時代。
南軍のスパイ、ドレーマー・ブルーンを捕まえたのは、パロル・ハートロイ大尉。
ブルーンは、ハートロイ大尉の名前を呼ぶ。その時、ハートロイ大尉は、過去のある出来事を思い出す。それは、ハートロイがまだ、若い頃、捕えられたブルーンに生命を守ってもらっていたのだった。
ところが、ハートロイは今や、大尉という要職にありながらも、ブルーンの死刑を止める勇気は持てなかった。そした、自害する。
物語の主題は何か?
戦時中であっても、人間には、良心というものがついてまわるのだと理解した。
あちこちで、戦争が起こっているけれど、人間である以上、他人の生命を奪うことは、許されてはいけないこと。
聖書の平和を作り出すものは幸いであるという言葉を改めて、思い起こさせられた。