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どん兵衛だし比べ 北・東・西地域比較してみた
ある日、京都のスーパーに行ったら日清食品のカップうどん「どん兵衛」が置いてあった。パッと見、普通のどん兵衛だと思ったが良く見ると「だし比べ」の文字とともに地方が書かれていた。
これまで、何らかのテレビかインターネット記事によって東と西でどん兵衛の味が違うことは知っていたが、眼の前には北・東・西の三種類があった。
北で味が違うことは初耳だったし、せっかく日清食品が三種類のだし比べを推奨してきていたので、私はその期待に答えるべくどん兵衛を3つ購入した。
本題に入る前に事前の情報確認をしておきたい。
日清食品の公式HPによると
「日清のどん兵衛」は、1976年の発売以来、幅広い層のお客さまにご愛顧いただいている和風カップ麺のトップブランドです。うどんやそばには、歴史的に東西で味の嗜好に違いがあることから、「どん兵衛」は全国展開のカップ麺としては初めて地域別に味を分けて発売しました。現在も東日本向けと西日本向けの商品を販売しているほか、北海道地区向けの限定商品「北のどん兵衛」を2009年から販売しています*。
3種類のどん兵衛があることを確認した。毎年期間限定で東西のどん兵衛を発売しているとのことで、今年は北のどん兵衛が加わったという。
また販売エリアに関しては
* 富山県、石川県、福井県、滋賀県、奈良県、和歌山県以西は西日本向けを販売、北海道を除くその他東日本は東日本向けを販売しています。北海道地区は「北のどん兵衛」ブランドで展開しています。
とのことなので、留意しておきたい。
北のどん兵衛
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だし比べ北という文字とともに「利尻昆布の優しい甘み」というフレーズ。北海道エリアで展開されていることもイラストから読み取れる。
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成分表示の中で着目したいのはスープに含まれている「こんぶ粉末」。これによりこんぶ感をアップしているのだろう。
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食べてみたが、まず、濃い醤油の香りとスッキリ昆布出汁。甘味が強いわけでも無くバランスの取れたとてもナチュラルな味わい。名古屋生まれ京都在住の私からしたら遠い味だが、調和の取り方が好き。
東のどん兵衛
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こちらは「Wの鰹だしと醤油のコク」のフレーズ。
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北にあったこんぶ粉末は無くなり、代わりに魚粉としてそうだかつおとかつおが加えられている。
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カツオがしっかりとした味。醤油が想像より控え目だったがコクはある。液色ももう少し醤油の黒いものを想像していたが、以外と明るい。オーソドックスな味といえばそうかも、と思える程のバランス。
別に赤唐辛子をきかせた華やかな風味の彩り七味が付く。
西のどん兵衛
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最後に西です。こちらは「鰹と昆布のだしの旨み」というフレーズ。
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北に有って、東に無かったこんぶ粉末があること。魚粉としてかつおの他にさば、いわしが入っていることに注目。
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京都在住なので慣れ親しんだ味です。さば、いわし、かつおの魚系のだしとこんぶだしがしっかり効いたこの味。醤油は控えめでバランスが取られています。
別に和山椒をきかせた華やかな風味の彩り七味が付く。
結語
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地域毎に味を変えて商品を販売していること、それが地域の文化とリンクしていること、それだけ出汁というものが日本において重視されていることを感じながら頂きました。
たとえば出張や旅行で別の地域に行った時にカップ麺ひとつで文化を感じることが出来るって素敵じゃないですか。液色ひとつとって違う訳ですし。
是非、食べ比べしてみてください。