【書評】三木清『人生論ノート』は、理解したいという欲望を喚起する現代の古典
ロッシーです。
以前、哲学書を読むことの効用について書きました。
哲学書を読むと、脳に非常に負荷がかかります。まさに脳トレだといえます。
しかし、脳トレを継続していれば、いつかは哲学書の内容を理解できるようになるのか?そこが疑問です。
さて、私がいつかは理解できるようになりたい本のひとつに、三木清の『人生論ノート』があります。
三木清(1897- 1945)は、治安維持法で検挙され、獄死した思想家です。岩波文庫の刊行は三木清の発案で、巻末に掲載されている「読書子に寄