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犬がいるところ

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犬がいる小説・エッセイ等を集めています。 犬は偉大だ。
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#小説

140字小説 「狗」

「僕は犬が苦手でね」「前に噛まれたことあるのかい?」「手酷くやられてね。以来、犬を見るだ…

霧満るろ
3か月前
2

ロビンソンの飼い犬【前編】

 芽衣子が両手指にマニキュアを塗っているとき、ぼくは決まって彼女にくだらない話をする。 …

七屋 糸
8か月前
20

犬と猫

 「犬と猫です。どうぞ!」司会の呼び出しと小気味よいリズムの音楽が彼らを出迎える。 犬と…

でにでに
9か月前
5

短編小説『犬系彼女』

「お待たせワン🐶」 「お。おつかれー。」 「4限ちょっと長引いたワン。じゃあ今日はどこ行く…

掌編【彼方の紐切り】

住宅街ですれ違ったおじいさんの手首から伸びる紐には犬がつながれていた。犬は小さく、毛がま…

柚木有生
9か月前
6

【読書コラム】武勇伝が作れない時代に、何者かになりたい若者は空回りするしかないん…

 大学時代の友だちとやっている月一のzoom読書会で小泉綾子さんの『無敵の犬の夜』を読んだ。…

綾野つづみ
8か月前
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【短編ホラー小説】短夜怪談「犬の散歩」

夜の帰り道。 ぴかぴかに点滅する首輪をした犬の散歩に遭遇した。犬はとても楽しそうだ。何気なく見たら、その身体が透けている。通り過ぎて振り向くと犬の姿は無く、光る首輪は、恐らく首であろう位置に浮いていた。リードは飼い主である近所のじいちゃんがしっかり握っており、普通の散歩のように歩いて行く。それをしばらく見送ってから、前へ向き直って歩き出す。 「迎えに来てくれたのかな」 さっきまで通夜の手伝いをしていたのに。今朝亡くなったじいちゃんが、さっきどんな顔をしていたのかは、もう思い出

【ファンタジー小説部門】ぜんぶ、佐野くんのせい(第1話)#創作大賞2024

プロローグ 大好きなアンナ。 今日、僕はニナと再会することができました。久しぶりに見たニ…

月縞翠夢
8か月前
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【小説】容器 (1)

一  測量師の木村和彦は仕事を辞めた。特に仕事内容に不満があったわけではない。給料は高く…

村山亮
8か月前
6

【短編小説】勝手な上司

 月曜日。デスクについてノートパソコンを起動させるとGoogle Chatに着信通知がついていた。…

万野恭一
9か月前
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小説 宇宙犬

 うちで飼っている犬は自分のことを犬型宇宙人だと思っているので、散歩とかに行くときも、 …

後谷戸
8か月前
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