あくびの隨に
境内であくびをした拍子に、世多逸流は日本国と酷似した世界――留包国へと神隠しに遭う。そこで自らを神と名乗る謎の少女・稲と出会った。元の世界に帰るためには、この世界に破滅をもたらす存在『邪なる蛇』を倒す必要があるという。そのためには、稲とともに旅をしながら、かつて神とともに邪なる蛇を封印した戦士の末裔である『五大光家』を探す必要に駆られた。 なぜ、逸流はこの世界に呼ばれたのか。そして、邪なる蛇とは何者なのか。その答えを目指す道程には、過酷な現実が待ち受けながらも、二人はその先に待つ真実へと歩んでいく。