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第10回 ドラッカーの名言①〜世界一影響力のある名経営学者の金言に学ぶ【名言と本の紹介エッセイ】


「努力しても並にしかなれない分野に無駄な時間を使わないことである。
強みに集中すべきである。
無能を並の水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーを必要とする。」

経営学者 ドラッカー


苦手なことにいつまでも固執するのは、時間と労力と機会の無駄になりがち。


「成果とはつねに成功することではない。
そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならない。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


失敗が絶対に許されないチーム風土よりも、失敗を許し、補い合えるチーム風土にいる時の方が、失敗が少ないという逆説的な現象が起こる。

鍵は「心理的安全性」。


「貢献に焦点を合わせることが、仕事の内容、水準、影響力において、あるいは上司、同僚、部下との関係において、さらには会議や報告の利用において成果をあげる鍵である。」

経営学者    ピーター・ドラッカー


仕事とは他者の困りごとを解決する営み。
自分がどんなお役立ちできるかを考え続ける。


「トップとしての仕事ぶりは、トップをやらせてみなければ分からない。
トップへの準備は、ほとんど行いようがない。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


メンバーには固有の大変さがあり、リーダーにはリーダー特有の大変さがある。

正直、リーダーの苦労はなってみなければ分からないことが多い。


「全ての人々が年中会議をしているような組織体は、誰も何事も達成できない組織だといわねばならない。
会議は原則であるよりはむしろ例外でなければならない。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


プロジェクト開始当初の意見のすり合わせ段階ならいいが、それ以外は会議は基本的にはない方が良い。


「教育ある人間は、現在に影響を与えるために、自らの知識を役立たせる能力をもたなければならない。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


身につけた学問は人の役に立ってこそ、その真価を発揮できる。
人の役に立つからこそ、求められ、信頼されて、自分の居場所ができる。
自己満足はもったいない。


「重要なことは、正しい答えを見つけることではない。
正しい問いを探すことである。
間違った問いに対する正しい答えほど、危険とはいえないまでも役に立たないものはない。」

経営学者 ドラッカー


会議をする時、議論が上手くまとまらないのは、問題の設定自体をそもそも間違えていることが多い。


「仕事のできないことを、設備、資金、人手、時間のせいにしてはならない。
それでは全てを世の中のせいにしてしまう。
良い仕事ができないのをそれらのせいにすれば、後は堕落への急坂である。」

経営学者 ドラッカー


できない理由を探すのは簡単だったりする。
でも、できる理由探しをしたい。


「リーダーが公言する信念とその行動は一致しなければならない。
少なくとも矛盾してはならない。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


リーダーの言行が一致しているからこそ、メンバーは信頼してついていくことができる。
不一致や矛盾がある場合には、メンバーは混乱して、途端に不安になるだろう。


「知識労働者たる者は、仕事のなかに継続学習プロセスを組み込んでおかなければならない。
知識組織は学ぶ組織である。
教える組織でなければならない。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


知識労働者の売り物は、まさに自分自身の知識と知恵と経験。
となれば、知識の仕入れをしなければならない。


「想像力や知識は成果の限界を設定するのみで、成果をあげることとは関係がない。
成果をあげるためには仕事をやり遂げる能力を持つこと。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


身に付けた知識を机上の空論で終わらせるのはもったいない。

想像しているだけでは進めない。

一歩踏み出し、やり続けよう。



目標を立てたら、なんとしても最後までやり抜く継続力が大切。

これはTwitterをやる自分にいつも言い聞かせている言葉。


「働く者が満足しても、仕事が生産的に行われなければ失敗である。
逆に、仕事が生産的に行われても、人が生き生きとして働けなければ失敗である。」

経営学者 ドラッカー


確かに、なかなか難しい課題ではあるが、リーダーはできるだけメンバーの個性に合ったやりがいのある仕事を提供していこう。


「最も重要なことから始めよ。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


最も重要な点から始めるべきことは、皆分かっている。
困るのは、様々なバランスに配慮する必要性から優先順位をつけにくい場合。

迷わないように普段から判断基準を持っておきたい。
そうすると迷う確率を減らすことができるから。


「正しい学び方とは、上手くいっているものを探し、成果をあげている人を探すことだ。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


どんな分野であっても学び初めは人の真似から入る方が良い。

その方が効率的だし、最初から自己流だと誤った癖が身についてしまう。

真似から入って徐々に自分の味を加えよう。


「経営者の仕事から最終的に生まれるのは、知識と洞察ではなく、「意思決定」と「実行」である。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


経営者の一番の仕事は、決断して最終責任を取ること。

特に絶対に部下に任せてはいけないのは、重要局面で決断を丸投げしてしまうこと。

部下のせいにする原因に。


「若いうちに非競争的な生活、コミュニティ、夢中になれるものを手に入れておく必要がある。
それらのものが仕事とは関係なく貢献と自己実現の場を与える。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


ワークライフバランスの大切さをドラッカー先生も言っている。

趣味とコミュニティーが仕事に力を与える。


「定年後のマネープランは必要である。
しかし、心理的な準備の方はなかなか上手くいかない。
上手くいっているならば、淋しく職場を去り、ゆっくりと死に向けて消えていく人たちがあのように大勢いるわけがない。」

経営学者 ドラッカー


1つでも趣味を見つければ、第二の人生も有意義に過ごせる。


「人は、何によって人に知られたいかを自問しなければならない。」

経営学者 ドラッカー


自分は何者であるか❓

ターゲット顧客からどう見られたいか❓を定義するところからブランディングが始まる。

自問が難しければ、適切な壁打ち相手を見つけて、自分の奥底に眠る真の言葉を紡ぎ出す必要がある。


「人に信頼され協力を得るには、自らが最高の成果をあげていくしかない。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


人柄が好ましい人であれば、さらに身につけたいのは実績。

やはり実績こそがその人の信用を担保する。

無ければ、コツコツと実績を作り積み上げていく。
大丈夫。

最初は誰でも実績0から。


「過去のリーダーの仕事は『命じること(tell)』だが、未来のリーダーの仕事では『聞くこと(ask)』が重要になる。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


価値観が多様化してきた現代では、リーダーシップは指示型から質問・傾聴型へと移ってきている。

実は優れたリーダーは昔からやっている事だが。


「選択肢を前にした若者が答えるべき問題は、正確には、何をしたらよいかではなく、自分を使って何をしたいかである。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


顧客から期待されるニーズと自分の経営資源、強みが重なる所を追求していく。

その大前提として、自分が何を実現したいのかを明確にしておく。


「本来、完全無欠の組織はない。
ある程度の摩擦、不調和、混乱は覚悟しておかなければならない。」

経営学者 ドラッカー


人間の集まりが組織である以上、これで完全無欠というものはないだろう。

常に利害調整や感情への配慮が求められる。

調整や配慮の文化ができている組織が良い組織だろう。


「学ぶ土壌が人をつくり、それらの人がまた土壌をつくる。
組織の価値観は、そんな好循環から生まれます。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


人の出入りが激しくなく、定着していくチームには、学び合い、教え合いの文化がある。

その文化がチームの成長をより一層加速させていく。

学びは投資だ。


「職業選択の用意ができている者は驚くほど少ない。
強みは何か、弱みは何かと聞くと、怪訝な顔をする。
仕事についての知識で答えようとするが、それは間違いである。
履歴書でも、依然として、経験してきた地位を階段のように列挙する。」

ドラッカー


地位ではなく、経験から得てきた知恵が強み。


「重要なことは、未来において何が起こるかではない。
いかなる未来を今日の思考と行動に織り込むか、どこまで先を見るか、それらのことをいかに今日の意思決定に反映させるかである。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


未来を作るのは今日の意思決定。

今日何を行動するか。

日々の積み重ね。


「今日でも私は『何によって人に憶えられたいか』を自らに問い続ける。
これは自らの成長を促す問いである。
なぜならば、自らを異なる人物、そうなりうる人物として見るよう仕向けてくれからである。」

経営学者 ドラッカー


自分はどういうリーダーと見られたいのか?

セルフ・ブランディングを。


「どんなマーケティングでも、駄作をヒットさせることはできない。」

Apple創業者 スティーブ・ジョブズ


ドラッカー曰く、マーケティングとは売込みを不要にするものであるとのことだが、良いものを作らないでいいわけではない。

あくまでベースに良いもの作りがあってマーケティングが活きる。


「市場ではなく製品に焦点を合わせたイノベーションは、新奇な技術は生むかもしれないが、成果は失望すべきものとなる。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


白物家電において、日本製品が新興諸国の製品に負け始めた理由がこれ。

高品質・多機能であっても市場から求められていなければ意味がない。


「五十年も働くことが当たり前になったからには、自らを再生することが不可欠となる。
たんに活力を得ることを超え、新しい自分をつくらなければならない。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


高校や大学を出たら勉強は終わりというわけではない。

人生100年時代。

真の生涯学習時代が到来した。


「効果的な経営者の共通点は、ひたすら一つの作業に集中する点にある。
彼らは最も大切なことのみを行い、そのことが完了するまで、他の事に目を向けないという集中力を持っている。」

経営学者 ピーター・ドラッカー

やると決めた1つのことを具体的な形にしてから、次の事へ移るようにしよう。


「部下に脅威を感じる者を昇進させてはならない。
そのような者は人間として弱い。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


自分にない才能を持つ者を周りに集め、オーケストラの指揮者のように全体的に調和が取れた形でチームを前に進めるのがリーダーの役割。

それには他人を認められる度量が必要だ。


「『顧客は誰か』との問いこそ、個々の企業の使命を定義するうえで、もっとも重要な問いである。」

経営学者 ドラッカー


自分が生み出す商品やサービスは誰のためのものか?

誰に届けたいのか?

とにかく誰でもいいから買って欲しいとの思いでは、なかなか売れない。

誰が顧客かを明確にしよう。


「忙しい人達が、やめても問題ないことをいかに多くしているかは驚くほどである。
なすべきことは、自分自身、自らの組織、他の組織に何ら貢献しない仕事に対しては、ノーと言うことである。」

経営学者 ドラッカー


まずは自分が抱えている仕事周りの断捨離と整理整頓をしてみよう。

荷物を軽く。



「正しい学び方とは、上手くいっているものを探し、成果をあげる人を探すことだ。」

経営学者 ピーター・ドラッカー


偉大な経営学者の名言に補足するのも恐縮だが、あえて言わせてもらうと、自分の頭で考えまくることも大事。

参考となる人や事例を見て、自分なりの味をどう加えるかを考えること。


「顧客は製品を買っているのではない。
買っているのは、欲求の充足(価値)である。
何を価値とするかは、顧客だけが答えられる複雑な問題である。
顧客のところへ出かけて行き、聞かなければならない。」

経営学者 ドラッカー


真摯に顧客の声に耳を傾ける。

それが売れるビジネスの第一歩だろう。


経営学は人間学

今夜、過去にツイートしてきたドラッカー先生の名言をまとめてnoteにアップしようと編集作業中。

読み返してみると、結局、人間対人間の関係を良くしていこうという趣旨だと個人的に解釈している。

昨今仕組み作りに注目が行きがちだが、人間が見えていないと上手くいかないだろう。

経営学は人間学


中小企業の経営で注意すべきなのは、
大きく分けて
資金繰りと組織作りの2点。

特に、利益を生み出して企業理念を実現するのは人であるから、マーケティング戦略の実行を可能にするための組織作りは欠かせない。

改めて、
ドラッカーの「マネジメント」を読み直したい。


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

20年近く前に読んだ大ベストセラー経営小説。
この本でドラッカーの経営学に興味を持った人も多かったはず。

経営戦略に適う組織作りに苦労している中小企業の社長さんにお勧め。
戦略担当者にも。


今回の記事も最後までお読みいただきまして、どうもありがとうございました。

名経営学者であり、経営者たちのマインドセットに対して世界一影響力を持つドラッカー先生の名言を取り上げてみました。

ドラッカー先生の本は経営者必読の書と言われます。

確かに、経営について学ぶべき考え方や言葉が多く、その通りだと思います。

しかし、私個人は、経営者でなくても勉強になる言葉が多いなと感じています。

経営学は突き詰めるところ、人間対人間の関係を良くしていこうとする学問であるように思えるからです。

これから起業しようとする方や経営者志望の学生さんだけでなく、人間関係に悩んでいらっしゃる方にとっても、ためになる言葉が多いのではないでしょうか。

もちろん、現役経営者の方でドラッカー先生を呼んでいないのはちょっともぐりです。笑

急いで読まれることをお勧めします😊✨

私は8年間学習塾を経営していましたが、道に迷ったときにはドラッカー先生の本に立ち返ることで、光明が見えてくることがよくありました。

そのお陰で、生徒さんやその親御さん、協力業者さんたち、そして、地域の皆様と良い関係を築くことができ、8年間最初から最後まで無借金・黒字経営で走り切ることができました。

特にどや顔でアピールするようなことではないかもしれません。笑

ただ、今回の記事が経営に悩んでいらっしゃる経営者さんたちにとって何かしらお役に立てれば幸いです。

これからも、人生を生きる上で糧になるような名言と本のご紹介を続けて参りたいと思います。

この試みに少しでも共感してくださる方は、応援していただけますと大変ありがたいです。

それでは今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


戦略マスター頼朝

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