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うつ病患者のリアル一週間 (日曜日~水曜日編)



「うつ病になったら、いったいどんな日々が待っているのだろう?」


皆様、いかがお過ごしですか。

うつ病歴はだいたい2年、ROMIと申します。

寛解まであと少し、そう思っていたのもつかの間この1~2週間はふたたびどん底Dayを過ごしていました。そう、うつ病特有の「波」です。

良くなって、落ち込んで、また良くなって、今度は更に落ち込んで・・

うつ病の症状の1つとして、健常な人よりも強い、そして日常に大きく影響を与える「感情・体調の波」があります。


うつのあの人、元気になったりまた連絡つかなくなったり、一体どうなってるの!?



今回はそんな疑問をお持ちの方へ向けて、

どん底Dayの時に私が記した日記や家族へのLINEを元に

うつ病患者のリアル一週間をお伝えしたいと思います。



①日曜日:「嫌な予感」


この頃私は毎朝8:00に起床し、午前中は読書やnoteへの投稿、午後は散歩に出るよう心がけていました。医師の指導の元、規則正しい生活を心がけていたのです。

毎日絶好調!とまではいきませんが、友達と大笑いすることも出来、大学のオンライン講義もしっかり頭に入ってきます。

この頃うつ病の症状はほとんど無く、もう治りそうだな、と少し安心していました。


そしてこの日、私は日課となっていたnoteへの投稿文を書こうといつものようにパソコンを開きました。

しかし・・・

「あれ、身体が尋常じゃ無いくらい、重い・・」

単に疲れているだけなら、また眠れば済むことですが、それだけでは無いことが分かりました。


うつの匂いがしました。


なぜか黙ったままのパソコンと対峙していることが悲しくてたまらず、自分は永遠にこの小さな部屋に閉じ込められているような気がしました。

同時に激しい倦怠感と胃もたれ。


理由も無く、悲しい・・。

そして過去の悲しい記憶が次々に蘇ってきました。 ←POINT!


昨日まで、笑っていたのに。どうして。

日曜日だし、1度眠って休もうと思ったのですが、不安で心臓がバクバクし、眠ることも出来ません。


「そうか、また、ヤツが来るのね・・・」


うつ病の波再来、何度も経験したので分かってはいるのですが言いようのない不安の中で私の感情の起伏はまた激しくなっていきました。


――私みたいなむのうがこの先働けるわけがない。辛い。もう誰にも迷惑かけたくない。(5/24 私の日記より抜粋)――

 



日曜日の私の特徴として、「理由不明のネガティブな感情」が発生していることが分かります。

うつ病になると、

「悲しい出来事」→「悲しい」 ではなく

「悲しい」→「悲しい出来事を思い出す」というように

感情の式がめちゃくちゃになってしまいます。


それにより、うつ病患者は原因不明の涙をよく流します。

泣いてはいけない場所で、タイミングで、常に悲しい気持ちや絶望感がつきまとい、涙を流すことが増えます。


日曜日の私は、うつ病の波が来る!と頭では分かっていたようですが気持ちや身体が全く追いつかなかったようです。

この日は日記の他に、母にひたすら「ごめんなさい」とLINEを送っていた形跡もありました。

頭では分かっていても自分ではコントロールすることが難しいのがうつ病の厄介なところです。



②月曜日:「私は生きていたくない。」


さあ、二日前まで普通に過ごしていた私の口から出た言葉がこの見出しになります。


え!?展開早くない!?


ほんとにそうですね!!!同意の嵐!

私はこの言葉を、日記ではなくスマホのメモに残していました。

母や彼にそう言ってしまいたかったのをぐっと堪えて涙ながらにメモ機能に書いたのをうっすらですが覚えています。



この日の私はうつ病とはまた別の、発達障害を診断するための病院へ行っていました。(発達障害についてはまた別の記事で書きます。)

病院から帰宅して暫くすると私は夕食の用意をしなければ、と思いました。

しかし、何を食べれば良いのか決められず、冷蔵庫のものをどう調理したら良いのか、それすらも分かりませんでした。

考えることがとにかく億劫で、溜まった洗濯物や洗い物を尻目に、この日は空腹にもかかわらず何も食べずに眠りました。勿論、この日も泣いています。


――自己肯定感を取り戻す。薬よ早く効いてくれ!(05/25 私の日記より抜粋)――

よく分かりませんが、この日の私はとにかく過去に失敗した経験を思い出しては泣いていたようで、最終的に「自己肯定感を取り戻そう」と決意したらしいです。

静かに、じっとうつの波に耐えようとしていることが日記で分かりました。


③火曜日:「生まれてこなきゃ良かった」


こんなにも重い見出しが続く記事がこの他にあるでしょうか。

この日の私は、文字通り何もしていません。

日記には汚い文字でこうありました。

――「生まれてこなきゃ良かった。何もしてない。何も出来ない。(5/26 日記より)」――

前日から状態が何も変わらないことに落ち込み、ひたすら部屋の壁を見つめていました(コワイ!)。

散歩に出る気力も沸きませんでした。3日前まで散歩は苦ではなかったのに・・。


④水曜日:「頭が働かない」


水曜日の私はというと、まだうつのどん底の渦中にいました。

この日はオンライン授業があり、PCを通して教授の話を聞き、小レポートを提出しなければなりませんでした。

いつもなら適当に聞いていても入ってくる教授の話ですが、この日は聞いても聞いても内容が頭に入らず、教授の動画を何度も何度も巻き戻し。


1時間弱の動画を見終わるのに3時間も掛けてしまいました。

更にレポートを書くにも文章が思いつかず、これは悩みながら翌日の朝になんとか提出しました。

いつもは、ここまで時間を掛けることはありません。

私はこれだけで酷く疲れ切ってしまい、お風呂に入らないまま時間だけが過ぎていきました。


うつ病まっただ中の時、私は頭の働きが通常の0.5倍速くらいで進んでいる心地がします。

なにを判断するにも一時停止・・1つの言葉を返そうにも頭が真っ白・・

重いパソコンのように、動作が全て遅くなるのです。


これがもし、オンライン講義ではなかったら・・と考えるとぞっとしました。

もし、通常通り教室での授業であれば、私は小レポートを埋めることが出来なかったかも知れません。



以上が、うつ病患者のリアル一週間 日曜日~水曜日編です。

日記を抜粋した部分がなんとも言えず恥ずかしいのですが、リアルな感情の起伏が見て取れるので参考になる人には参考になると思います。


次回 木曜日~土曜日編、うつ病の私はとうとう寝たきりになってしまいます。

→更新未定




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