マガジンのカバー画像

子どもと美術

47
子どもと一緒に見た美術館やら博物館やら。
運営しているクリエイター

2024年8月の記事一覧

【森に浮かぶ魚】フィリップ・パレーノ:この場所、あの空 POLA美術館

【森に浮かぶ魚】フィリップ・パレーノ:この場所、あの空 POLA美術館

箱根の山中にあるPOLA美術館。ウン十億円のゲルハルト・リヒター作品があることでおなじみですが、今回、現代美術の企画展を開催していたので行ってきた。

自分の運転で初東名高速を走って到着。車から降りたら28度とかで快適すぎた。
都内が35度とかの日だったのでまぁ感激。夏の箱根、標高高いところは本当に避暑地だな、と。

さて企画展の概要

中略

作品ひとつひとつ、というより空間の演出、インスタレー

もっとみる
【道路コア】SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット ワタリウム美術館

【道路コア】SIDE CORE 展|コンクリート・プラネット ワタリウム美術館

東京都現代美術館で開催中の高橋龍太郎コレクションで見たSIDE COREの作品郡。

主張の強い作品に少しずつ疑問を持ち始めた高橋さんが次に気になったのが路上の作品だった、という。

自分も赤瀬川原平さんの路上観察学会の影響から路上にあるものが昔から気になるし、好きだった。面白かった。共感しかない。
最初は「路上観察学会が好き」なのだと思っていたが、どうもそこから路上的なもの、道端にある物、に惹か

もっとみる
【魅せること】「竹林之七妍」「特集展示 野村和弘」「Eye to Eye—見ること」MOTコレクション 東京都現代美術館

【魅せること】「竹林之七妍」「特集展示 野村和弘」「Eye to Eye—見ること」MOTコレクション 東京都現代美術館

毎回、多彩な切り口を見せてくれる東京都現代美術館のコレクション展示室。
改めて、東京都現代美術館のコレクション展の成り立ちをご紹介。

こんな背景である。

なので都美館時代のコレクション品なのか、現代美術館になってからのコレクションなのか、ちょっと意識してみてもおもしろい。
作品リストには受入年度が書いてあるので1995年以前/以降を区切りに見ると結構楽しい。

主に戦後の作品を「コンテンポラリ

もっとみる
【痛切にして痛快】開発好明 ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ 東京都現代美術館

【痛切にして痛快】開発好明 ART IS LIVE ―ひとり民主主義へようこそ 東京都現代美術館

「開発好明(かいはつ よしあき)氏が2024年夏に東京都現代美術館で個展を開催」

そのフライヤーを見た時、家族全員で「あ、あの人だ!」となった。

5年前の2019年の夏に同じく東京都現代美術館で開催された「あそびのじかん」という企画展の第一展示室に飾られていたのが開発さんの作品だった。

当時5歳と7歳の息子たちは開発さんからサインをもらっていた。
この辺りの毎年夏にやっている現美の展覧会は子

もっとみる
【お一人様中学生】展覧会へ行き鈴木康広さんと頼朝に会うの巻

【お一人様中学生】展覧会へ行き鈴木康広さんと頼朝に会うの巻

4月に長男が中学生になった。部活や定期テストやらで忙しい。
もう家族みんなで週末お出かけなんて悠長なことを言っていられなくなった。こうなることは予期していたが、まぁどこの家庭もこんな感じなんだろう。小学校までと違って試合会場や練習場へは親の付き添いもいらないし楽にはなった。

その反動なのか年齢的なものなのか、まぁーダラダラした態度が目についてこの夏休み中もゲリラ豪雨的な雷を「私が」何度も落とした

もっとみる