マガジンのカバー画像

なんか元気になるnote

44
読んで、元気になった、なりそう、なるかも、お腹空く、美味しそう、行きたい!なnote
運営しているクリエイター

#アート

惜別の美術館@東京:3

惜別の美術館@東京:3

(承前)

 ——首都圏を離れたての筆者による「別れが惜しいミュージアム」。
 前回のポストは無料情報を多く載せたからか、非常に伸びがよい……みなさんそれぞれやりくりをして、ミュージアム・ライフを送っていらっしゃるのだなと感じる。
 思えばコロナ禍のあたりから、美術展の観覧料は右肩爆上がり。2020年秋の東京国立博物館「桃山―天下人の100 年」が一般2,400円で、当時はずいぶん驚いたものだ。現

もっとみる
殿さまのスケッチブック /永青文庫

殿さまのスケッチブック /永青文庫

 熊本藩主・細川家に伝わった博物図譜を紹介する、今年4月27日から6月23日まで開催されていた展覧会である。

 主要な出品資料は、6代藩主・細川重賢(しげかた  1720~85)ゆかりの品。
 重賢は「宝暦の改革」と呼ばれる藩政改革を主導した名君であると同時に、動植物や昆虫、魚類などに興味をもち、その生態を細かく記録、深く知ろうとした学究肌な一面があった。
 重賢が描かせ、手元に置いた図譜の類を

もっとみる
装丁家も大好き!?長谷川潾二郎

装丁家も大好き!?長谷川潾二郎

2024年の生誕120年に向けて長谷川潾二郎の魅力について書いていきます。
潾二郎について、いろいろ調べていたところ、代表作の「猫」以外の作品も書籍の装丁に数多く使用されていることがわかり、胸キュンしました笑
選ばれている絵は、日常の匂いがする作品ばかり。
潾二郎の静謐で丁寧な筆致が、作品の世界観に合致しているんだと想像します。
紙袋の絵は玄人好みなんですね。芸術度が高い。
表紙で作品の内容を想像

もっとみる
楽しめたかもしれない

楽しめたかもしれない

中学生のとき、夏休みに「美術館か博物館へ行き、レポートにまとめる」という宿題が出た。

親に連れられ、自宅からいちばん近い横浜美術館へ。

ブロンズの彫刻がたくさん並んでいて、館内はひんやり涼しく、ひかえめな照明が心地よかったのを覚えている。

時は流れ、今度はわたしがその宿題の引率をすることになった。

姪(以下N)が通う中学でも、同じ宿題が出たからだ。

よく美術館に行ってるから、という理由で

もっとみる