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noteで小説が上達する

いつもお世話になっています。作家の浜口倫太郎(@rinntarou_hama)です。

noteで小説を連載しているんですが、noteで小説を載せることで、創作スキルが上がるんじゃないでしょうか。

1 読んでもらえる

まず小説をアップさえすれば、誰かが読んでくれるというのは最大のメリットです。読んでもらわないと小説というのはうまくならないんですよね。

僕はプロの作家なので文芸誌や本に載せてもらって小説を読んでもらっていたんですが、noteに載せた方があきらかに反応があるんですよね。

今noteで連載している『むかしむかしの宇宙人』ですが、以前本で出版したときはさほど反響がなかったんです。

それが残念でならなかったので、だったらnoteで載せてしまおうと実験的にやってみました。

本として出版したものをnoteで再掲載するって、まああんまり聞かないですからね。

いざやってみると、尻上がりで反応が増えています。

文芸誌で小説を載せても、今文芸誌を買うという人はほぼいないです。文芸誌を定期的に購読している人って、僕の周りでは聞いたことがないです。

出版社の方もがんばってくださっているんですが、時代の流れからなかなか読んでもらえない状況が続いています。

だったら人が集まる場であるnoteに小説を載せた方がいいんですよね。

これからプロの作家もどんどんnoteで連載する気がします。

そこから読者の反応でブラッシュアップをして、書籍化するという流れもできるんじゃないですかね。

2 誹謗中傷が少ない

noteは他のメディアと違って、不快なコメントが出ないようにうまく設計されていますよね。

これからは優しさと美しさの時代ですが、まさに時代にあったメディアになっています。

がんばって小説を書いても、コメントでけなされたらやる気がなくなるじゃないですか。

作家を殺すには刃物はいらないんです。作品をボロクソにいえば簡単に殺せるんです。

最初はみんな下手であたりまえなんです。そこに反応があったり褒められたりして、どんどん上達するんですよ。

だからnoteの優しさを考慮した設計は、クリエイターにとっては最高の場になるんですよね。

3 プロフィールが充実している

ここはnoteに触れて発見した部分です。

「読者というのはキャラクターの職業に興味がある。なぜかわからないがそうなんだ」

アメリカの作家の言葉なんですが、これは実感できます。

プロ作家あるあるなんですが、二作目を出すのが大変難しいんです。

というのもデビュー前の作品や一作目は、たいてい自分のことを書いているんです。

自分のことというか、自分に近いキャラクターですね。

一作目は男性の方ならば男性キャラですし、女性の方ならば女性キャラを書くケースが大半じゃないでしょうか。

僕もデビュー作は男性が主人公でした。

ただそれって一作書いたらたいてい終わりです。二作目、三作目と次々書くには、自分と異なるキャラを書かないといけません。

一作目で終わってしまう作家っていうのは、これができないケースが多いんですよね。

僕の場合二作目の『むかしむかしの宇宙人』は、あえて現代以外の時代で、女性を主人公にした小説にしたんです。

ここで作家としてスキルアップしたかったんですよ。

この自分にはないキャラを作るときに、noteのプロフィール欄がすっごいいいんですよね。

スキをくださったり、コメントをいただいたりしたら、なるべくその方のプロフィール欄を読むようにしています。

ほんといろんな人がいて、いろんな人生があるんだなと感心しますね。自分がいかに狭い世界で生きているかを実感します。

そしてプロフィールを読んでいると、キャラ作りをするときに生きてくるんですよ。

プロフィールやその方の記事を読むと、「へえ、こんな仕事があるのか」という発見があります。

それを何度もくり返していると、キャラクターを作るときの引き出しを何個も作れるんです。つまりバリエーション豊富なキャラを造形することができるんです。

例えば土木作業の仕事をしていると、服にコンクリの破片や土がついています。だから家に入る前にバンバンと服を払う必要があるんですよね。

こういう描写をちらっといれるだけで、キャラクターに深みがでるんですよ。

noteのプロフィールや記事には、そんな当事者や経験者でないとわからない情報がゴロゴロあるんですよ。作家にとってはお宝情報ですね。

noteがクリエイターにとって最適な場というのが、自分で体験してよく理解できました。








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