酒井 林太郎

NEWh/Sun*でサービスデザイナーをしています。美大→CM制作会社で映像のディレクターとwebのデザイナー→広告のプランナー→新規事業のコンサル→現職。読み物として興味がもてそうな形で、サービスデザインのことについて書きたいと思っています。

酒井 林太郎

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  • Service Design Magazine

    • 65本

    サービスデザイン・新規事業開発領域で働く方に向けて、NEWhメンバーが日頃の業務で得た気づき・発見・学びをお届けします。

最近の記事

AIが描く「絵コンテ」で新規事業を加速させる方法

新規事業の立ち上げにおいて、アイデアをいかに迅速に具体化し、関係者や投資家に伝えるかは非常に重要です。口頭の説明やプレゼンテーション資料だけでは不十分な場合も多く、アイデアを視覚的に表現することが、事業の成功に直結することがあります。そこで、今回は新規事業の立ち上げやサービスデザインで、AI画像生成ツールがどのようなシーンで役立つかについて紹介します。 シーン1:利用シーンやコンセプトの合意形成をビジュアルを使って行う 以前私がいた広告業界、特にCMの制作現場では、アイデ

    • 活動システムマップで新規事業3:企業活動から導く新規事業領域

      前回の記事では自社の優位性を分析するフレームワーク「活動システムマップ」を使い、優位性をもたらす活動をセットで切り出すことで新規事業を行う上での強みとして抽出するという手法をご紹介いたしました。 今回はその抽出した強みを使って検討すべき事業領域を考えていきたいと思います。 強みから顧客ニーズを探索する強みから顧客ニーズを発想する方法ですが、強みを活かす市場を直接的に発想するのではなく、「強みのもたらす効用を考える」という、自社目線で発想されている強みを、果たして顧客にとって

      • 活動システムマップで新規事業2:企業活動から強みを見つけるフレームワーク

        前回の記事では事業開発の起点の分類、既存事業の強みから発想する場合のアプローチの1つとして活動システムマップのご紹介をさせていただきました。今回は具体的に活動システムマップを書いていくステップをご紹介したいと思います。 自社の活動システムマップを考えてみるまず、活動システムマップを書く上での前提ですが事業部単位で作成します。※複数の事業があり、その中で優位性を検討したい場合は事業部ごとに作成してください。 次の5ステップで書いていきます。 青山フラワーマーケットの例

        • 活動システムマップで新規事業1:新たな自社の強みを発見する方法

          NEWhでサービスデザイナーの酒井です。5年ぶりの更新となってしまいました。5年ぶりなので少しだけ自己紹介をしたいと思います。 普段は既存事業のある大企業の新規事業部署向けに、伴走支援の形でメンバーとして一緒に事業を作るお手伝いをさせていただくことが多かったり、新規事業支援部署の方と一緒に事業創出プログラムを考えて実行するようなことをしています。また、プライベートではStartupWeekendという3日間で知らない人たちと集まって事業アイデアを考えるスタートアップ体験イベン

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        記事

          新規事業を作る人にはHOPEが必要だ

          3回に分けてお送りしている未来予報株式会社(VISIONGRAPH.Inc)に聞く未来の話、今回はWHITEのシナリオプランニングについてご意見を伺いました。 過去の回はこちら 1回目「未来を予報する仕事について聞いてみた」 2回目「未来予報株式会社ができるまで」 まず、冒頭にWHITEのシナリオプランニングについてお二人にご説明しました。 1.課題(市場)の設定 2.情報を収集する 3.未来の重要要因の特定 4.世界の作成 5.シナリオ作成 6.アイデアの検討 ※W

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          未来予報株式会社の作り方

          3回に分けてお送りしている未来予報株式会社(VISIONGRAPH.Inc)に聞く未来の話、今回は未来予報株式会社ができるまで、お二人のバックグラウンドについて中心にお伺いしました。 前回はこちら 1回目「未来を予報する仕事について聞いてみた」 きっかけは事業会社での新規事業ーーお話を伺ってみて、ネットでSXSWの情報見てもお二人と同じことはできないと思うんですよね。 ※インタビュアーの酒井とお二人はCMの制作会社である葵プロモーション(現:AOI Pro.)で同僚でした

          未来予報株式会社の作り方

          未来を予報する仕事について聞いてみた

          こんにちは。WHITEのサービスデザイナーの酒井です。 WHITEでは新規事業づくりをお手伝いさせて頂くときに、シナリオプランニングという手法を使うことがあります。 「今」ではなく「未来」を考え、そこから逆算して課題を設定し、事業を考えていく手法です。 今回は「未来」を考える専門の会社、未来予報株式会社の宮川さん、曽我さんにお話を伺いました。 未来予報株式会社(VISIONGRAPH Inc.) 未来像<HOPE>をつくる専門会社。大手メーカーやスタートアップとともに、

          未来を予報する仕事について聞いてみた

          プロに聞いた相手の本音を引き出すインタビュー術

          こんにちは。WHITEのサービスデザイナーの酒井です。 サービスデザインの初期プロセスにおいて、ほぼ必ずやるといっていいものとして“定性調査”があります。主に新サービスのユーザーになりそうな人に対して行うインタビューのことを指しますが、限られた対話の中でいかに相手の本音を引き出すか、が勝負になっていきます。 今回は著名人から一般人まで、年間何十本もインタビューをこなすプロのライターの方にそのコツを伺いました。 五十嵐 大 83年製のフリー編集者兼ライター。マンガ好き。ダ・

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          サービス開発とルールの関係

          新サービスを考えている時に必ずぶち当たるのが法規制、国際標準、自主規制、社会規範などの「ルール」。まず「そもそも適法か?」を調べないとせっかく考えたことが無駄になってしまいますし、「社会規範に合うか?」を考えておかないとサービスをリリースした瞬間に炎上、サービス終了なんてことがありえます。 今回はいろいろなルールの中でも「法規制」について書いていきたいと思います。 事業を磨いていいく過程でもでてくるルールの壁。一例として以前関わっていた不動産系のサービスでは下記のようなこと

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          マンガを使った未来予測で新サービスを考えてみる

          新規事業を最初に考える手段の1つに「未来予測」という方法があります。でも、イチから未来を想像するのって結構難しいですよね。その時、予測をするのではなくマンガの世界観・設定を元にサービスを考えたらスムーズに未来が想像できるのではないか、と考えていたことがあります。 そこで、今回はマンガ2作品の世界観を借りて、「AI」が普及した未来に存在しているであろうサービスを予測してみました。 1冊目「AIの遺電子」 「AIの遺電子」はヒトと区別がつかない外見と思考をもったヒューマノイ

          マンガを使った未来予測で新サービスを考えてみる