短編小説:夜はまだ明けない
時刻は深夜1時。
たまに暴走族の様な輩がバイクで大きな音を出して走り回る時間。
そんな時間に目が覚めてしまった。覚めたくなかったと言えば嘘になる。
なぜなら、別に覚めた所で問題無いからだ。
ただ思う事があるとすれば、覚めた所為で昼間に眠気が来る。それが面倒だなと思うだけ。
こんな事を一々考えていてはキリが無い。こんな事は当たり前の事柄だと思う他無い。時計の針が音を鳴らすことは無い。
電池が切れていて、動く為の力が無いからだ。それでも僕の部屋に居座り続ける。アナログ時計。かつ