ボタニカル哲学(後集111)一陽来復の春
草木の葉が枯れ落ちると、そこには既に春の芽生えが始まっている。季節は陰気の凍てつく冬であろうと、やがては陽気溢れる時が来る。秋には草木を枯らす厳しい力が働くが、春には草木を生き生きと成長させる生命の力が働き、常にこの陰陽は循環している。即ち、これらの自然の営みに、大自然の心を知ることができるのだ。
つまり、自然現象は全て大自然の本質である「循環」が投影されているということだ。
言い換えれば、達人は一瞬の自然現象に接して、恒久なる大自然の原理原則である「循環性」という本質に気付かなければ達人とは言えないということと同じ。
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