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人間の根源的な苦しみから抜け出すための大切な教え

皆さんは抜け出すのが困難なほどの苦しみを感じたことがありますか?



わたしは過去に恐怖や孤独、嫉妬や怒りの感情に支配されて、その苦しみから抜け出すことができない時期がありました。


ヨーガでは、わたしたちが周囲のものとは別の存在だという考え方が人間にとって根源的な苦しみを生み出すと言います。


わたしは他人が恐怖や孤独、嫉妬や怒りの感情に支配されている時にもその氣持ちを敏感に感じ取り、同じように苦しくなってしまいます。



20代から30代半ばの体調不良を繰り返していた時期は、どうすればその苦しみから逃れられるのか分かりませんでした。



その頃のわたしは、いつも自分以外の何かに恐怖を感じていて、とても孤独でした。



だから必要以上に人と関わることを避け、自分の殻にこもることで自分自身を守っていました。



その頃のわたしには、何かに夢中になって没頭する時間が必要だったのでしょう。


わたしは20代から30代半ばの若い頃、陶芸を習っていました。



昔からものづくりが好きだったこともありますが、会社員を辞めて陶芸家になろうと本気で考えるぐらい陶芸にのめり込んでいました。



わたしが特に好きだったのが20世紀を代表するイギリスの陶芸家ルーシー・リーです。



彼女のような作品を作りたくて週末になると周りが遊んでいるなか、わたしは年配の方に混じって1人で土いじりをしていました。


今思えば、その時間が唯一、無心になれるひとときで心が穏やかでいられる時間だったのだと思います。


ヨーガでは瞑想状態のことをディヤーナと言います。


ディヤーナとは、雑念の一切が消えて心が完全に対象の一点に集中し尽くした状態、つまり、心が他の対象に影響されない意識状態のことです。



ディヤーナを通じて静寂に達すると本来の自分は体でも心でもないという一体化を経験することができます。



わたしたちが何か夢中になれることを楽しんでいる時、その行為と行為をするわたしたちは一体化します



それは、画家と絵の具、恋人と恋のように行為をする人とその行為が一体となって溶け合う瞬間のことです。



そのころのわたしにとって、土いじりをすること、それ自体が瞑想だったのだと思います。


だからもしあなたが恐怖や孤独、嫉妬や怒りなど人間の根源的な苦しみから抜け出したいのなら、



まずは夢中になれる何かを体現して一体化してみること。


そこから始めてみてはいかがでしょうか🌝

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