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逞しく生きる人々は美しい。

 今日はギター(アコギとエレキ)を直して頂くために、某工房を訪れた。知らない間に移転していたのだが、なんとコロナのお陰で前工房のそばのあるビルを一棟借りていた会社さんが倒産、そこを借りることが出来たとかで、前よりもかなり広いところに移転していてビックリした。なんでもその以前のテナントさんだった会社さん、業種ははっきり書けないが、僕のスペックの低い頭でも「オンラインとかではどうやっても対応できない業種」と言うのははっきりわかった。

 そしてこれもたまたまなのだが「巣ごもり需要」で「どうせ家にいないといけないなら、昔買ったギターを直してもう1回弾いてみるか」みたいな人がかなり増えて、リペアの依頼が倍増したらしい。そしてそれは前の工房では手狭でとてもでは無いがさばくのはおろか、依頼されたギターやベースをそこに保管しておくことも不可能な数だったのだとか。

 他にも、色々なミュージシャンの皆さんが色々とあの手この手で逞しく生き延びていると言う話を沢山伺った。いやはや、やっぱり何が起きても逞しくその中で出来る範囲のことをやって生き延びて行くというのは本当に素晴らしいと思う。僕も色々と試行錯誤しつつ、もちろんもらえる給付金はちゃんと手続きして頂いて(そのために今までちゃんと納税して来ているので、躊躇している皆さんは躊躇する必要はございません。罪悪感を感じるなら将来ガッツリ稼いで、ガッポリ税金を払ってお返しすれば良いのだと思います)、逞しく生き延びて行きたい。考えてみれば今までだって僕は別にミュージシャンとして特別才能があったわけでも実力があったわけでも無い。今までなんとか生き延びられたのは人より少しだけずる賢かったから。そうやって逞しく生きる人は美しいと、僕は信じてやまないんである。

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