地球戦隊ファイブマン、第28話「地獄の合唱(コーラス)」
※以下、1990年9月7日の放送回です。
歌、人が許された″音楽に合わせて想いを相手に伝える方法″
ヒーローになる時、それは今…
バルガイヤー初代艦長シュバリエは、甲斐バンドの名曲を熱唱し、地球にやってきた。
″生活に飽きたから、銀河の歌手にでもなろうかなぁ″という理由で…。
以前、銀帝軍ゾーンとして連戦連勝、一度として負けた事がない名誉の元、銀河皇帝メドーから目に余る程の褒美を貰い、豪遊をして余生を過ごしていたシュバリエ。
ただ、彼の歌には人を惹きつける魅力があった。
彼の歌声には銀河闘士を巨大化させる力もあれば、標的の耳に超音波攻撃を与える事もできる。
コオロギンの強さもチート級…。
今話のキーワードは”伝えたい想いの強さ”
ファイブマンはシュバリエの歌声の音波に勝る歌声でシュバリエに対抗しようとする。
5人が歌ったのはファイブマンのオープニング。
2つの相対する曲が交錯する中、私の中には今話の心に刻みたいセリフがハッキリと言葉として響いた。
シュバリエの歌声になかったもの、それは”愛”。
そして、届かせたい想い。
そんな想いが届き、シュバリエの音波は緩和。
ファイブロボの”兄弟ロボフライングアタック”によって、コオロギンも撃破される。
HERO ヒーローになる時、それは今
HERO 引き裂かれた夜に おまえを離しはしない
HERO 空はひびわれ
HERO 太陽は燃えつき
HERO 海は枯れ果てて月は砕け散っても
HERO ヒーローになる時、それは今
HERO引き裂かれた夜に おまえを離しはしない
歌う人の想いによって、聞く側の気持ちによって一つの歌の伝わり方もそれぞれ違う。
大切なのは伝えたい人を想い、”想い”を伝える事。
”守れよその愛で、大切な人を…
大切な人の未来を…”
◯Another talk
私は大学時代にバンドをしていました。
”誰かに想いを伝えたい”
そんな想い、当時の私には全く無く、
”モテたい”、”才能で生きてみたい”
そんな自分を認めてもらいたい欲求を満たす為だけに、歌を唄っていました。
だからこそ、当時レコード会社のスカウトの方に言われた「こんな音痴の歌、届けられっかよ」の言葉は、言われて当然の言葉だったと思います。
あれから、人前で声を出せなくなった私。
ちゃんと届けたい人に向けてなら、ちゃんと歌えるのかな?
人生で人に想いを伝える機会は、そんなに多くありません。
音痴でも、かっこよく無くても、伝えたい想いがちゃんとあれば、メロディに乗って歌詞は心に届きます。
その時にちゃんと気持ちが伝えられるように…
僕は、想いを毎日毎日ちょっとずつ。
誰かに贈れる形にしていきたい。