『どの様な「食材・食品・生産物」を私は食べたら良いのか!?』(「体質/体調別」栄養摂取のアプローチ)〜【氣11節】前編のみ
【氣11節】〜『食欲不振・倦怠感 でお悩みの方々へ』「食欲不振・倦怠感 の改善に、効果的アプローチがある東洋医学的理論&成分(食材・食品・生産物)」について【➀】
◆【不定愁訴症候群〜⑪】『食欲不振・倦怠感』の概要〜
◆『前書き』として、…
・今回のファイル(『氣の章』⑪)、…
『不定愁訴症候群』の中の『食欲不振・倦怠感』ですが、…
『以前のファイル(胃の疾患・③)』及び、『以前のファイル(肝の疾患・⑦)』一度「食欲不振・倦怠感」についても触れておりますので、… 例えば、…
『「胃の疾患・肝の疾患」【3・7】』の、…
●『含有成分』〜「②〜④」、
●『多含の食材』〜「⑤〜⑦」、
が重複する内容となるので、… 下記の、
●『➀ - その概要&中医学診断・考察』、
●『⑧ - ⑨成分&食材の考察』、
●『⑩ - ⑪帰経&食薬の考察』、のみ
の内容となります。
※[予め、ご了承下さい😊]
※「東洋医学(漢方)」の「理論(解釈)」では、… 必ず『不定愁訴症候群と、「中焦の症状」は、「同じ病理の分類」』と云う事なので、…
今回の、『食欲不振・倦怠感』も 同じ「カテゴリー」として捉えます。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
◎『食欲不振・倦怠感』の概要 〜
◎『食欲不振・倦怠感』の原因・分類 〜
◆『食欲不振・倦怠感』における、「東洋医学(漢方)」的 見解について、
◉「東洋医学(漢方)」的見解における、『皮膚掻痒・痒み』の解釈とは、…
〜[漢方と鍼灸・誠心堂薬局より]〜
◎「中医学」に於いて、『※食欲不振・倦怠』「※」〜今回は、上記と病理が一緒なので、…
『夏の不調は“暑邪(しょじゃ)”』と呼ばれる「夏の暑さの邪気(人体に悪影響を与える自然環境の変化)」によって引き起こされます。 この「暑邪」に「湿気の邪気」である「“湿邪(しつじゃ)”」が絡む事で、様々な夏バテ症状(「食欲不振・倦怠感」)を引き起こすのです。 また、「夏バテの症状」の原因は「邪気」が「外」から侵入するだけでなく、「体内(内因)」でも発生します。
◆胃腸機能を司る「“脾胃(ひい)”」の働きが弱くなり、「食欲不振、胃もたれ、身体が怠い」といった症状 等も出易くなります。
※[「臓腑」で云うと、「脾」の病態である]
・「消化器系の経絡(気血の通り道)が巡ない状態である。また、「倦怠感の原因となっている根本的な体質」を見極め、改善していく事がとても重要になります。
◉【中医学体質別・診断法】〜
① 暑熱(しょねつ)体質、
・「暑邪により熱が身体に籠っている」状態。
・「暑さ」によって「身体に熱が籠り」、上手く「発散されていない状態」で、「体温の調整機能が働かず、重症化すると熱中症」になります。
※「随伴症状」〜【発熱/口の渇き/顔面紅潮/頭痛/関節痛/不眠/イライラ 等】。
② 暑湿(しょしつ)体質
・「暑邪に湿邪が絡んだタイプ」で、「熱と共に湿気」が身体に籠っている。
・「高温多湿」の環境により「身体に熱と湿気が籠り」、「胃腸機能の低下」も見られます。
※「随伴症状」〜【微熱/口の渇き/頭重/頭痛/倦怠感/胃もたれ/軟便・下痢 等】。
③ 気陰両虚(きいんりょうきょ)体質
・「暑さ」により、「身体のエネルギー(衛気)と体液(津液)」が不足している。
・「暑さ」によって「体力が消耗したり、汗をかいて体液が不足する」事で、「夏バテ」が起こりやすくなります。
※「随伴症状」〜【微熱/口の渇き/多汗/疲労倦怠感/動悸/息切れ/眩暈/食欲不振/軟便 等】
④ 脾陽虚(ひようきょ)体質
・「胃腸虚弱」により「身体を温めるエネルギー(気)が不足する」為、「冷え易く」なります。
・「冷たい飲食」等により「胃腸の働きが弱くなり、温める力が落ちている」。
※「随伴症状」〜【顔色が蒼白/浮腫/疲労倦怠感/腹痛/下痢/食欲不振/軟便 等】。
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
◉疲労・倦怠感の捉え方、
・「漢方」では、「胃腸(脾胃)で取り込んだ飲食物」を「基」に、「エネルギー(気)・栄養物質(血)」が正常に作られて、全身に行き渡る事で、「生命活動が営まれている」と考えます。よって、体の中に「気」「血」が十分にあれば、「疲れが生じる事はない」のですが、何らかの原因で「脾胃の機能が低下」して、「これら(特に「気」)」の生成に問題が起こると疲れが生じると考えます。
◉「疲労・倦怠感のタイプ」、
・「疲労・倦怠感」を生じるには大きく2タイプがあります。
・一つ目は「脾血虚タイプ」で、脾の機能低下によって「気」が不足している状態です。
・二つ目は「気血両虚タイプ」で、「気」だけでなく「血」も不足している状態。
その為、「気」「血」を生み出す源である「胃腸(脾胃)」の働きを立て直しつつ、不足した「気」「血」を補うことで改善していきます。また、「飲食物を取り込む胃腸の働き(消化・吸収)も活発にする」為、「食欲がなく栄養が取り込めず元気がない」という方にも漢方薬はオススメです。
〜[クラシエ・漢方の話し]より 〜
以上です…。 『不定愁訴症候群〜「食欲不振・倦怠感」【②】』に移ります。