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【中学/高校受験】家庭のお悩み相談室6【学習塾の選び方Ⅱ】

私は、大学卒業後から人事労務関連業務一筋で社会人生活を送ってきたわけではなく、

「小売業・サービス業での管理職」
「学習塾での塾長」
「プロ家庭教師」 等

という経験を持つため、本業の人事労務業務を進めていますと、顧問先から、

「お子さんの育て方と学習塾」


について相談を受けることが多くあります。

その場合に私は、基本的には、お子さんと親御さんのどちらもある程度納得される塾を選ぶことが良いと答えるのですが、そのための目安のようなものについて、さらに突っ込んで質問されることが多くありました。

つまり、上記の質問や家庭の悩みというのは、一般的に・多くのお子さんや保護者の方に当てはまることなのだろうと思いましたので、シリーズ化して記述したいと思います。

第6回は、「学習塾の選び方(物理的)」について記述していきます。

このシリーズの第一回で、

お子さんに合う学習塾の選び方について記事にしたのですが、今回は、

「物理的に」お子さんに合う学習塾の選び方

について記述していきます。


ーーー

記述の通り、私は、本業のお客さんに学習塾運営の方がいらっしゃいまして、人手が足りないときなどにお手伝いをしています。

そうすると、当然ですが、毎日/毎週は手伝うことは無く、数か月ぶりに会う生徒も多数います。

今回は、夏休み以降なので大体三か月ぶりに手伝いに行ったのですが、ある生徒の偏差値が7程度上昇していました。

ここまでの上昇は中々無いので、塾長に理由を聞いたところ、夏休みから現在まで毎日のように塾で自習をしている、と言うことでした。

中学三年生にもなると、レギュラーでの授業が毎週2or3回ありますので、他の学年よりも塾で勉強する時間は増加します。

しかしその生徒は、

「レギュラー授業開始時間前の1~2時間」
「レギュラー授業が無い曜日に3~6時間」

学習塾で自習しているということです。

そうすると、当然と言えば当然の結果ですが、今回のように偏差値が急上昇しています。

偏差値60を超え、安積黎明や安積も射程距離に入ってきましたので、このままの調子を守らなくてはね!とハッパをかけてきました。


ーーー


学習時間を増やす


というのは、子どもの学習だけでなく何においても習熟度を上げるためには必要なことであり、そして誰もが出来るわけではない大変な事です。

現在は、タイパ・コスパなんていう言葉が蔓延していますが、(私は古い人間なので)真剣に向き合い・取り組む時間を増やすことが、より良い結果につながると思っています。

そうした場合には、

学習塾の立地条件(自宅からの距離など)

が大きく影響します。

自宅(自室)での学習と、学習塾の自習室での学習。

同じ時間だとすると、多くの場合、自習室での学習のほうが効率が良いです。

それは、

落ち着く ≠ 効率が良い

だからです。

もちろん、自宅での学習は、周りに家族しかいませんし・いつもの場所と言う安心感等がありますから、子どもにとって世界で一番落ち着く場所かもしれません。

しかし、だからといって、学習効率が良いとは限りません。

近くにはマンガやTV・スマホなど誘惑がありますし、時間配分などはお子さん自身が勝手に決められます。

一方、自習室での学習は、周りの目(塾講師・他生徒)があるので、程よい緊張感がありつつの学習です。

分からないところがあれば、解説を聞くことが出来ますので、自習室のほうが効率が良いのは自明の理です。


※私は、上記の理由で「図書館(パブリックスペース)」での学習もおススメしています。
解説は受けられませんが、中々の緊張感があります。

ですが、学習塾に送迎が必要になる(自宅から学習塾まで遠いなど)と、生徒の意欲だけでは自習へ来ることが出来ないので、必然的に自習頻度が下がってしまいます。

また、「自習のために親にわざわざ車を運転するのをお願い出来ない…」という優しいお子さんも一定数います。

学習塾の雰囲気などが重要なのはもちろんですが、なるべく、お子さんが徒歩か自転車で通えるくらいの距離の学習塾への通塾がおススメです。


※以前「バレエ」を本格的に行っていたため、自転車などは使えない(自転車で余計な筋肉をつけたくない)という生徒もいらっしゃいました。
難しい問題ですよね…

しかし、学習塾へ送迎する、という形もメリットが充分にあります。

それは、送迎中の車の中では、親と子どものコミュニケーションを取れる時間が(強制的に)発生するということです。

中学生にもなると、親との会話が少なくなってくるのが一般的です。

昔でしたら、ご飯を一緒に食べる時間がその時間でしたが、今はその習慣も無くなりつつあります。

ですが、送迎という状況(密室状態)でしたら、自然と会話が出来る・発生する状況であり、そこで色々な事を話しているお子さんも多いです。

自然と・強制的に、話をするシチュエーションが生まれるという状況は中々貴重ですので、送迎自体が悪いという訳では全くありません。


ーーー

上記のように、学習塾の選び方には、物理的(学習塾の立地)も関係しますので、様々な要件を基にじっくり考えて欲しいです。


このシリーズにおいては、
「学習塾の選び方(集団塾/個別塾)」「学習塾を退塾する際に考えること」「偏差値と学校選択」「普通科高校と実技高校」「保護者が身に着けるべきスキル」
について記事にしておりますので、お時間がありましたらそちらもご覧ください。



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今回の画像は【らむと】さんからお借りしました。ありがとうございます。

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