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山本泰弘
2022年8月6日 23:18
遊説中に襲撃された政治家といえば、明治の偉人・板垣退助が思い起こされる。「板垣死すとも自由は死せず」の名言で知られる(実際は一命を取り留めた)。 土佐藩(現在の高知県)出身の板垣退助は、戊辰戦争で幕府軍や東北諸藩と戦って手柄を挙げ、やがて新政府の重要人物となる。しかしその後の権力争いに敗れて地元の土佐に帰り、そこで巻き返しのため力を養うことになる。 当時、武力で新政府を攻撃する事件が続発
2022年1月9日 15:16
消費税のあり方は、国民生活に最も身近な政治課題だ。野党を中心に、多くの政治家が減税や廃止を訴えている。 確かに消費税の減税は全員の暮らしにメリットがあるだろう。しかし、一律の減税よりも、医薬品・衛生用品を非課税としてはどうか。 コロナ禍を経験した今、私たちは医薬品・衛生用品の大切さを痛感した。これらは健康な暮らしのために、誰もが買い求めるものであり、家計が苦しいからといって節約して健康を
2022年1月8日 15:29
「デジタル庁」、「子ども庁」、「孤独・孤立対策担当室」。政府・与党は、日本社会の課題に取り組む姿勢をアピールすべく、次々と新しい組織を設けようとしている。世間はそれで、政府がしっかり対処しているように思わされる。 しかし、役所に新たな組織を設けたところで、そこに配置される職員の多くは、すでに激務極まる他の部署から引きはがされてくるのである。あちこちの部署で突然の異動が生じ、去る職員の仕事を残
2022年1月8日 00:17
選挙期間前のこと。ある政党が、モンテディオ山形の試合会場近くの公道で街頭活動をしていたことを知った。普段政治に縁遠い人にアプローチする取り組みとして、評価すべきことだと思う。 しかし、私がそれを知ったのは、その行動を「チームを政治利用している」と曲解して攻撃するツイッターの投稿によってであった。その投稿は一定数拡散されており、私の知人もその投稿に影響され、その政党がルール違反をしているかのよう
2021年8月18日 23:13
昨年春の安倍政権による「一斉休校ショック」から一年余りが経った。 大多数の自治体が無理を押して国の要請どおりに休校した一方で、茨城県つくば市をはじめとした一部自治体は、子どもたちと家庭の実情に基づき、児童・生徒の学校での受け入れを続け、希望に応じ給食を提供するなどの策を講じた。この差はなぜ生じたのか。改めて考えたい。 つくば市長は、40代で子育て中の父親である。加えてつくば市は、宅地開発と