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【ざっくリサーチしき #12】 調査対象者属性のざっくりとした知識
調査対象者さんをきちんと選ぶためのざっくり知識
ビギナーの方々に、ざっくりとした知識をお届けするシリーズ の第12弾。
(仮説作りの続きは、第13弾でお送りします!)
生活者リサーチをおこなうときで、新しくデータを取得する場合、調査対象者の方からデータを集めることになります。
この調査対象者さんを、どのような条件にするかによって、データの性質が決まりますから、非常に大切なポイントです。
今回は、調査対象者さん選定の大前提となる対象者属性の3つの大きなフレームについて、ざっくり解説します。
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デモグラフィック
・性別、年齢、職の有無、未既婚、子の有無、子の年齢、居住地など、本人にまつわる人口統計データになります
・これらの組み合わせであるライフステージなどによって、生活実態やニーズが大きく違いますので、非常に大事なデータになります行動特徴
・生活習慣やその頻度・強度、購買行動や頻度、特定のブランドやサービスの利用の有無や頻度など、生活行動に関するデータです
・本人の自己申告によるものから、機械的に測定されたデータ、第3者による観察データなど、さまざまな形で取得されたデータがあります
・ポイントは、「あくまで行動のデータであって、その背景や心理は関係ない」ということです心理特徴
・価値観や信念、ブランドに対する好意度の有無や強さなど、人生や生活における心理的な特徴・傾向に関するデータです
・基本的に、本人の自己申告データになります
・上記の行動特徴と逆で、「あくまで心理のデータであって、実際の行動は関係ない」ということになります
さて、実際に調査対象者さんの条件を決めて、集める際には、どのように運用するのでしょうか?(具体的な条件設定およびリクルーティングにどう使う?)
上記3つのフレームと、それぞれの具体的な項目によって、「複数の円が重なる方々」に集まっていただくことになります。
例えば、「1on1デプスインタビューで、若い既婚男性のチョコ好きに新しいチョコのコンセプトについて意見を聞きたい」ということであれば、
「デモグラ:20代の既婚男性・子の有無は問わず」
×
「行動:週1回以上はチョコを食べる かつ 自分でブランドを選定・購入している」 ×
「心理:好きなチョコブランド複数あり かつ 新ブランドなどへの興味あり」
といった掛け合わせが1つの例になるかと思います。
基本的に定性調査の際は、3つのフレーム内の具体的な項目が増え、掛け合わせの条件が細かくなります。
定量調査の時は、定性の時よりも大きくはなりますが、それでも、やはり複数のかけあわせになることが多いです。
なぜなら、ここで掛け合わせ方を間違ったり、妥協して甘くしたりすると、本当に集めたいデータが集められず、調査の目的が達成できなかったり、調査後のアクションに結び付かなかったりして、リサーチの意味がなくなるからです。
一口に調査対象者さんの条件設定といっても、とても重要かつ奥が深いものです。
今回は、対象者属性について、ざっくり開設しました。
上記のように、対象者さんの条件設定や選定は、非常に大事で、奥が深いです。
より詳細を知りたい方や、実際にリサーチを検討されている方で相談されたい方を、ぜひ、お気軽にお声かけください。
https://www.tads-research-supports.com/
次回は、仮説作りのざっくり解説に戻ります!
本記事も読んでいただき、ありがとうございました。