本の感想22『教団X』中村文則
この「教団X」は、とにかく情報量が多い。純粋な文学やストーリー、表現のうまさを楽しむというものでは無く、政治や世界に対しての訴え、というものがテーマのようだ。
サッと思い返しただけで、脳科学、宇宙、仏教、量子力学、戦争、貧困国などの話などがあり、幅が広い。
ストーリーとしては、楢崎という男性がある宗教団体の女性と出会ったことをきっかけに、さまざまな組織や出来事に巻き込まれていくというもの。
良いと思った考え方を紹介。
人々は世の中の仕組みや事実を分かっているようで、実