おうちたこ焼きアツアツの醍醐味 甘辛ソースにぴったりの山梨勝沼の赤ワインのチャーミングな香り
先日、妹夫婦が子供を連れてうちに遊びに来た。オジサンは子どもたちが喜びそうなたこ焼きをせっせと焼く。ひと袋500gのたこ焼き粉全部を、キャベツみじん切りとともにボールに投入して約100個分を焼き上げる。タコは2パック分を贅沢に使う。いつもは1パック、お客様ウェルカム仕様!
そして小さな子供たちが喉を詰まらせないように、タコはみじん切りにしておく。大ぶりなタコの一撃もいいが、小さなタコが口内で連撃を与え続けてくれるのも楽しい。タコに加え子どもサイドにはウインナーも。もちろん生姜は無しで。焼き台のフィールドをフル活用して大人と子供をエンターテインする。
格好よく真ん丸に仕上げたいが、何度やっても夜店のオジサンのようにはうまくいかない。3ラウンド目くらいから形が整ってくる。が、その頃には猛烈なスタートダッシュをかけていた子供たちは満腹に。大人たちも胃袋の中でたこ焼きがビールを吸って膨張したか、爪楊枝の動きが鈍り始める。それでもソースとマヨのコンビネーションは満腹中枢への破壊力凄まじく、つい食べ続けてしまう。
さて今回はロワールのスパークリングワイン、山梨勝沼の赤ワイン(マスカット・ベーリーA)、南仏のロゼワインにたこ焼きを合わせる。
焼き上がりにソース、マヨネーズ、カツオ節、青のり(アオサで代用)のフルトッピング。甘辛のソースにマヨネーズのクリーミーでまったりなリズムが重なる。かつおぶしと青のりの香りはたこ焼きがシーフードであることを再認識させてくれる。おうちたこ焼きの醍醐味、出来立てアツアツをほおばり、熱気が程よく落ち着いたタイミングで、余韻にワインを重ねる。
先日はたこ焼きにシャンパン。通称タコシャン、悪くない。
信州のコンコードのチャーミングな果実味と甘辛ソースの相性は抜群。
まずはロワールのスパークリングワインに。
モンムソー, クレマン・ド・ロワール, フランス, 1,485円(OKストア)
Monmousseau, Cremant de loire, France
ワインについては先日のNoteに。香りにはフレッシュなグレープフルーツ、ほんのりレモンの正統派。酸味も強くキレがあり、余韻にはビターなタッチが混じりミネラル感たっぷり。OKストアで見つけたコスパ抜群スパークリング!!!
たこ焼きにワインを合わせる。ソースとマヨの粉もんで至福の余韻に、泡の刺激と酸味が心地よい。ソースを塗りたくるとワインの繊細な風味がマスキングされるので注意。相性: ★★★☆☆
続いて山梨勝沼の赤ワイン(マスカット・ベーリーA)に。
丸藤, マスカットベーリーA樽貯蔵, 2020, 12%, 2,420円
ワインについては先日のNoteに。
明治23年(1890年)5月、創業者が自宅の庭に造った小さな葡萄酒醸造所が始まりの老舗ワイナリー。香りにはストロベリーキャンディ、チャーミングなフランボワーズ、ほのかにバニラの香り。タンニンは滑らかでシルキーな口当たり。丸藤葡萄酒HPから購入可能。
たこ焼きにワインを合わせる。期待通り甘辛ソースにワインのチャーミングな果実味がビシッとはまる。マスカットベーリーAの甘いフレーバーはソースのためにあるのではと思うほど。相性: ★★★★☆
そして南仏のロゼワインに。
ギガル, タヴェル・ロゼ, フランス, 2020, 14%, 2,248円
E.Guigal, Tavel Rose, France, 2020, 14%
ワインについては先日のNoteに。グルナッシュ品種主体、果皮をたっぷりと浸漬して造るので濃い色調。ハリのあるチェリー香にフラワリーなニュアンス。果実味はやや穏やか、ほろ苦さとしっとりとしたタンニン。フェリシティで購入。
たこ焼きに。たこ焼きのB級グルメのリズムをキュッと上品に引き締めるワインの果実味、そしてしっとりと舌に残るタンニンが甘辛ソースの余韻をリフレッシュしてくれる。まるでおしゃれな料理を食べた後のような余韻。相性: ★★★★☆
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