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マグロのテール照り焼きにカリブのエキゾチックスパイス 深遠な35年熟成ボルドーの世界
ボルドー熟成ワインにアナゴ寿司を合わせた。悪くはなかったが、期待以上ではかった。
もう一品、デパ地下で買ったマグロのテール照り焼き(598円)に合わせてみる。
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真ん中に図太い背骨、その周りに木の年輪のような筋繊維の紋様。分厚い尻尾の切り身はギュッと身が詰まっているが、箸を入れるとハラリとほぐれる。脂もリッチだが、海を泳ぎ続けた筋繊維と一体となりよいバランス。マグロの旨味に醤油の効いた甘辛の味付けが堪らない。まったりとした余韻を生姜でキュッと引き締める。
先日と同じく、熟成ボルドーに加え、シャンパン、山梨勝沼の赤ワイン(マスカット・ベーリーA)をグラスに入れてスタンバイ。
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先ずはシャンパンに。
ローラン・ペリエ, ラ・キュヴェ, フランス, シャンパーニュ, 12%, 8,195円
Laurent Perrier, La Cuvée, Champagne, France, 12%
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ワインについては先日のNoteに。香りにはフレッシュな柑橘、コンポートしたリンゴ。上品でシャープな酸味を伴うフレッシュな果実味。エノテカ(実店舗)で購入。
マグロのテール照り焼きにワインを合わせる。肉厚で脂も豊かに感じる甘辛の味付けに、シャンパンはやや繊細すぎるか。相性: ★★★☆☆
続いて35年熟成ボルドーに。
シャトー・ラ・ラギューヌ, ボルドー, オー・メドック, 1988, 12.5%, 18,700円
Chateau La Lagune, Haut Medoc, Bordeaux, France
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ワインについては先日のNoteに。
メドック格付け3級。茜色がかった色調。香りにはドライフルーツ、紹興酒。果実よりも熟成によりスパイスや樹皮などの複雑な香りが強い。驚くほど滑らかなタンニン。
マグロのテール照り焼きに。マグロの力強い風味、甘辛の照り焼きソースは直接的でストレート。ワインの繊細で深淵な世界が重なりづらいか。相性: ★★★☆☆
そこで味変にカリブの調味料ジャークを塗って、オーブントースターで加熱。ジャークはクミン、タイム、ライム、タマネギ、生姜、ニンニク、黒コショウ、チリなどが入った複雑でエキゾチックな調味料。カリブではバーベキューで肉に塗って焼く。マグロの脂とスパイス香のコンビネーションが極上。そこに熟成酒の複雑な香りが絡み、素晴らしい調和に発展。相性: ★★★★☆
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最後に、山梨勝沼の赤ワイン(マスカット・ベーリーA)に。
丸藤, マスカットベーリーA樽貯蔵, 2020, 12%, 2,420円
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ワインについては先日のNoteに。明治23年(1890年)5月、創業者が自宅の庭に造った小さな葡萄酒醸造所が始まりの老舗ワイナリー。香りにはストロベリーキャンディ、チャーミングなフランボワーズ、ほのかにバニラの香り。タンニンは滑らかでシルキーな口当たり。丸藤葡萄酒HPから購入可能。
マグロのテール照り焼きに。マグロの軽快な脂に絡む照り焼きの甘辛のタレに、ワインの甘くチャーミングな果実のフレーバーが調和。醤油、みりんとのシンクロ率が半端ない。相性: ★★★★☆