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すみれ観劇ノート 2015年

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宝塚歌劇を中心とした観劇感想。2015年版です。
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#星組

2015/11/19 「ガイズ&ドールズ」

2015/11/19 「ガイズ&ドールズ」

★ブロードウェイミュージカルはクセになる

 「ガイズ&ドールズ」は古き良きブロードウェイらしいミュージカルだ。能天気なほどの明るさ、ギャンブルと恋という道具立て、そしてラストはハッピーエンド。私は見事にこれにハマって繰り返し観劇することになった。普段どの公演も一度か二度しか見ない私にしては異例の事で、自分でもびっくりである。

 私がこのミュージカルのどこが気に入って、なぜ東京宝塚劇場に通いつめ

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2015/08/27 「ガイズ&ドールズ」

2015/08/27 「ガイズ&ドールズ」

★帰ってきた「ガイズ&ドールズ」

 「ガイズ&ドールズを星組で再演」と聞いて、再演作品には批判的な私にしては珍しく心踊った。「ようやく来たか『ガイズ&ドールズ』」「待ちに待ったよ『ガイズ&ドールズ』」そんな気分だ。

 コメディ・ミュージカル「ガイズ&ドールズ」が宝塚で上演されるのは今回が3度目だ。初演は1984年月組、主役のスカイは大地真央、相手役のサラは黒木瞳、ネイサン役には剣みゆき。再演の

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2015/6/20「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

2015/6/20「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」

★ディカプリオ&トム・ハンクスを宝塚で

 ミュージカル「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」は、同名のアメリカ映画を原作とするミュージカル作品。これを宝塚歌劇団星組が公演するという。映画でレオナルド・ディカプリオが演じた主人公の若き天才詐欺師フランク・アバグネイルJr. は星組二番手スターの紅ゆずる。これを追うFBI捜査官カール・ハンラティ(映画ではトム・ハンクスが演じた)役は七海ひろき。

 

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2015/6/13「大海賊」(星組全国ツアー)

2015/6/13「大海賊」(星組全国ツアー)

★あの「大海賊」再び

 まさかあの「大海賊」が再び上演される日が来ようとは。そう思った宝塚ファンは少なくないと思う。この演目は2001年、紫吹淳&映美くららコンビの東京宝塚劇場でのお披露目演目だった。紫吹はスタイル抜群のダンサーだったが、12学年下で星組からやってきたばかりの映美とのコンビはなんともチグハグ、まったく面白みに欠ける公演で、以来15年間「大海賊」は私の「つまらなかった作品リスト」の

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2015/4/28 「黒豹の如く」

2015/4/28 「黒豹の如く」

★柚希・夢咲コンビのラストステージ

 星組トップコンビ柚希礼音(ゆずきれおん)と夢咲ねねが宝塚を卒業する。就任は2009年6月というから、二人は丸6年間星組をトップコンビとして星組を牽引してきたことになる。思えば長いトップ生活だった。そのラストを飾るのがミュージカル・プレイ「黒豹の如く」である。

 脚本は柴田侑宏、演出・振付は謝珠栄。柴田氏は宝塚歌劇団専属の演出家としては50年のキャリアを誇る

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