新作短編集『我楽多だらけの宝箱』の現在地
――大学卒業を間近に控えたこのタイミングで、集大成のような1冊をつくりたいなと思い、新作短編集をつくることにしました。
人生は物語。
どうも横山黎です。
大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。
今回は「新作短編集『我楽多だらけの宝箱』の現在地」というテーマで話していこうと思います。
📚新作短編集の現在地
noteの記事を毎日投稿していたり、ビブリオバトルの全国大会に出場したり、本のイベントを開催したりしていると、「早く新作書いてよ」と言われることがあります(笑) 大学生作家と謳っておきながら、あんまり新作を出していないんですよね。
もちろん書きたいことは山のようにあるし、僕自身早く完成した物語を拝みたいのですが、ただ書けばいいってもんじゃないし、完成したら終わりというのもとってももったいない。この2年くらいどうしたら自分の作品を届けられるかについても併せて考えるようにしているので、「意味」「タイミング」といった要素を意識するようになり、闇雲に書くことが少なくなりました。
もちろんそれによって作品数は減ってしまうんだけれども、大切にちゃんと育てたい作品数は増えていくので、今後も変わらずこのスタイルでいこうと思います。
さて、僕の次の作品は『我楽多だらけの宝箱』という短編集です。僕がこれまでに綴った作品を15作品収録するつもりです。短編集とはいいつつも、何も小説だけではなくって、詩や短歌、ショートショートなど、いろんな種類の文芸作品を収録します。
大学卒業を間近に控えたこのタイミングで、集大成のような1冊をつくりたいなと思い、新作短編集をつくることにしました。また、来月3月3日(日)には「BOOK TALK LIVE “桃太郎”」というイベントも控えています。出版は事前にするけど、その日から大々的に売り出していこうかなと。さっきの「意味」とか「タイミング」とかは、ざっくりそういうことです。
ということで、日数もあまりないので、さっさとつくらないといけません。自分に発破をかけるつもりで、『我楽多だらけの宝箱』の現在地について整理してみることにしました。
📚ジャンルも種類もバラバラ
現時点で、13作品はほぼ終わっていて、1作品はもう少し、もう1作品はこれからって感じです。ちなみに、もう少しなのが『ビブリオの夢物語』で、これから書くのが『大学』です。以下に目次を示しますので、ご覧ください。
こう見ると、いろんなジャンル、いろんな種類の文芸作品が収録されることが分かりやすいですね。なかには、高校生のときにつくったものもあります。『夏の果の輪唱』や『Birthday』、『何もないから青い空』がそれにあたりますね。
そのときに僕が影響されたものが作品に反映されていたり、そのときの感情や記憶が作品に込められていたりするので、思い出が詰まった宝箱のような1冊になりそうです。そう言うと、僕の超個人的な本になりそうですが、最低限面白さは担保していると思うので、ご安心ください!
📚大学進学前の自分に手紙を
さて、これから執筆する大トリの作品『大学』について、最後に話していこうと思います。多分、明日まとまった時間があるので、1日使って書き上げようとしているんですが、それに向けて整理しておきますね。
短編集を出すと決めてから、最後の作品は新しく書こう、そして、タイトルを『大学』にしようと考えていました。大学4年間で経験したこと、知覚したことをベースにした作品をつくりたいと思っていたんです。
自分の記憶を辿る旅に出かければ内容は自然と生まれるので、中身に関しては心配することはなかったんですが、どういう文芸形態にしようか決めかねていたんです。
最初は、既存のジャンルにしばられたくないからとりあえず書きたいように文章を書こうかなとも思っていたんですが、それだと短編の域を超えてしまうと思ってやめました。次に、ひとつタイトルを決めて、それについての文章を見開き1,2ページ書こうかなと思いましたが、それはエッセイ『Merry Christmas And I Love You.』にかぶってしまうなと思い、却下。
その後に出した結論が「手紙形式の自己啓発本」でした。
大学4年生の今の僕が、大学に進学する前の自分に向けて、手紙を書くように文章を綴るというもの。自分の大学生活を振り返りながら、大学生活のなかで得た「大きな学び」を綴っていくつもりです。それをすることで、「思い出」や「成果」の共有にもなるし、これから大学生になる人に向けてのメッセージにもなり得る。大それたことを言うほどできた人間ではありませんが、4年前の僕を奮い立たせるつもりで、丁寧に、熱く、語っていきます。
手紙だから一筆で書いた方がいいなと思うので、明日、朝から晩まで使って、一気に書き上げようと思います。
『我楽多だらけの宝箱』は手売りとか、どっかの本屋さんに置いてもらうとかはあんまり考えていなくて、僕が自分で開催する読書会とか、文学フリマとか、イベント事のときだけ売るシステムにしようかなと思います。Amazonでも基本買えないようにしちゃって、手に入る入り口を狭めることで、価値を高めるねらいがあります。「イベントでしか手に入らない、僕の思い出の宝箱」にしようと思います。
第1弾は「BOOK TALK LIVE ”桃太郎”」で売るつもりなので、興味を持たれた方は是非、イベントにご参加ください。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
20240205 横山黎
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