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慢性腰痛が改善する!?理学療法士が教えるエクササイズとストレッチ!
みなさん、「腰痛」って聞くとどんなイメージがありますか?ちょっと体を動かしただけでズキッとくる痛みだったり、朝起きたときに腰が重いなぁと感じたり。実は、この腰痛って私たちの生活に意外と大きな影響を与えるんです。今日は腰痛とその周りの筋肉について必読の内容を紹介します!
腰痛って悩んでいる人が多い!
厚生労働省が実施した調査(平成22年国民生活基礎調査)によると、腰痛は 男性で1位、女性で2位 の「よくある体の不調」として挙げられています。これって肩こりや頭痛よりも多いってことですよね。しかも、慢性的な腰痛を抱えている人は、日常生活のちょっとした動作でも「痛みのせいでやりたくない」と感じることが増えてしまうんです。
たとえばこんなケース、心当たりはありませんか?
• 「洗濯物を干すだけで腰が重くなる」
• 「座りっぱなしの仕事をしていると途中で痛みが出てくる」
• 「趣味のスポーツを再開したいけど、腰が心配で一歩踏み出せない」
こういう状態が続くと、外出を控えたり、好きなことを諦めたりして、結果として生活の質(QOL)がどんどん下がってしまうんです。
慢性腰痛ってどんな状態?
まず「慢性腰痛」とは、3か月以上痛みが続いている状態を指します。さらに、痛みが良くなったり悪くなったりを繰り返しているケースも含まれます。想像してみてください。 たった数分立っているだけでも腰に痛みが走る としたら、買い物や旅行はもちろん、仕事中の姿勢だってすごく気を遣わなきゃいけませんよね。
しかも慢性腰痛が続くと、「痛みのある部分だけが問題」だと思いがちですが、実は違うんです。腰痛が片側だけにある場合でも、その痛みをかばおうとするうちに、反対側の筋肉が無意識に緩みすぎてしまい、体全体のバランスが崩れてしまうこともあります。
「多裂筋」ってどんな筋肉?
ここでキーワードになるのが「多裂筋(たれつきん)」です。初めて聞いたという方も多いかもしれませんが、この筋肉は背骨の近くにあって、姿勢を支えるとても大事な役割を担っています。
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しかし、慢性腰痛がある人は、この多裂筋が硬くなりすぎたり、逆に筋力が低下したりすることが多いんです。たとえば、 健康な人の多裂筋の硬さが平均13.4(筋硬度の測定値) だとすると、慢性腰痛の人では 痛い側が10.4、反対側は6.9 にまで下がることがわかっています。この数字だけ見ても、筋肉の状態がかなり違うことが想像できますよね。
治療のヒント:痛い側だけじゃなく、反対側にも注目!
ここで大事なポイントがあります。それは、「痛い部分だけを治療しても改善しないことがある」ということです。
慢性腰痛があると、痛みのある部分は筋肉がこわばった状態になりやすいですが、その反対側は逆に弛緩してしまいがちです。このアンバランスを整えない限り、腰痛が再発したり、ほかの部位に影響が出たりすることがあります。
たとえば、こんなリハビリの工夫が有効です
1. 痛みがある側の多裂筋の緊張をほぐす:ストレッチや温熱療法を取り入れて、筋肉の柔軟性を高めます。
2. 反対側の筋肉をしっかり使うトレーニング:バランスボールや軽い筋力トレーニングで、左右の筋力を整えます。
「腰痛を放置しない」ことが大事!
慢性腰痛があると、「時間が経てばそのうち良くなるだろう」と考えてしまう方もいます。でも、早めに適切なリハビリを始めることで、腰痛を和らげるだけでなく、体全体のバランスを整えることができます。
もしあなたが今、「慢性的な腰痛がつらい」と感じているなら、痛い部分だけでなく、体全体を見直すリハビリをぜひ検討してみてください。それが、今よりもっと快適な生活への一歩になるはずです。
「慢性腰痛のケア」で知っておきたいことをもっと詳しく知りたい方は、ぜひ続きをご覧ください!
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