遺したいものは何ですか?
こんばんはのほうが近い時間にnoteに向かっています。
月曜日も終わりに近づいてきましたね。
私の最近の愛読書は「ライオンのおやつ」です。
小川糸さんの本で実写もされているようですね。
これは母の友人からお勧めしていただき読み始めました。
主人公が自分と同い年、母と同じ病など共通項が余計に私の心を動かしました。まだ完読していないのでじっくりと読みたいと思います。
遺品整理
この本の中でも触れられていますが、自分が旅立った時にこの世に残しておきたいもの、遺品はなんでしょうか。
今自分が大切にしているものでも、残された側にとってゴミになるものがたくさんあると思います。
この年齢にしてそんなこと考えるなんて親不孝なんでしょうが、病や事故は誰にでも起きる可能性がありますし心の準備や備えはいくらしてても良いと思います。
そして私蔵品の多い日本人にとって、自分の所有物を確認し整理しておくことは生活がかえって豊かになるかと思います。
質の良い洋服は、きっと何世代でも着ることが出来るし
書物は、時代を越えて使用されるだろうし
お金はいくらあっても後世には喜ばれることでしょう。
死と向き合って
人の死から、残された人が立ち直るまでの期間の心のリハビリを「グリーフケア」と言います。言い方は人それぞれだと思いますが、わたしにとってはリハビリ期間でした。
遺品はその人が生きていた証だったり思い出だったり、なかなか整理する気にはなれませんでした。
段々と進行していく病であれば、自分自身で身の回りの物を処分したり、整理することが出来ます。良くも悪くも。
しかし急に明日自分がいなくなったらきっと迷惑になるものもたくさんあります。
そんなことを考えるようになって、安易に物が買えなくなりました。
「物を買うことはその時の自分を満たしてくれるけれど、もし私がいなくなったときに価値があるものなのか」と、常に悩むようになりました。
今もそれは変わりません。
人生の終い方
こんな言葉が数年前から聞かれるようになりました。
おばあちゃん世代の会話にたまに出て、耳にすることもあります。
私は早くに「死」と向き合った経験を「不幸者」で終わらせたくない。
人生という限られた時間を最大限生かすためにも「ゴール」や「おわり」を上手く描いておくべきだと思います。
学生時代からキャリア形成や貯蓄について考える機会が設けられ、恋愛・結婚や、働き方が多様で自由な時代
自分の最期についても現実的に受け止め、考える必要があると思います。
最期を見据えることが出来るひとは、今を輝かせることも出来るし。
病で「死」が近いと宣告された人も、「今を生きている」ことには変わりありません。
悔いのない今を過ごさなきゃと、気付かせてくれた本でした。
皆さんもぜひ読んでみてください!