「Rebirth(仮)」(9)敗血症性ショック
前回(8)
兄が入院してから4か月ほど経ったある朝、私はお昼から大学の授業があったため、地元の最寄り駅まで向かっていると、途中、仕事中の母から電話がありました。
「今病院から連絡があって、祥一の容態が悪いみたいだからすぐ病院に向かって」
急いで病院に行くと、兄は既に血圧が下がっており、話すこともできず危険な状態でした。仕事中だった両親と姉も病院に到着し、主治医から兄の容態について説明を受けましたが、私は突然の出来事にただただ呆然としていました。
主治医曰く「今夜が山」