「Rebirth(仮)」(12)
兄の回顧ブログの続き
2013年12月 6階の看護師さん
意識が戻ってからは、身体が全く動かないので、看護師さんのお世話無しにはなにもできなかった。なにか飲むのも、食べるのも、身体を洗うのも、夜寝返りをうつのも、全て看護師さんがやってくれた。
非常に辛い時期だったが、看護師さん達は皆明るく優しく、可愛がってくださったので、すごく気持ちが救われた。
あの辛い時期を乗り越えられたのは、6階の看護師さん達のお陰です。本当にありがとうございます。
リハビリの先生にも来てもらい、最初はベッドで手足を動かすところから始め、年末には杖を使って自力で歩けるところまで回復した。看護師さん達は、「こんなに早く回復してすごい!」と褒めてくれた。
2013年12月 尿管ステント留置
リハビリが進み少しずつ自分でできることが増えてきた。
そのうち尿道に入れていた管も抜いた。自分で小便はできるようになったが、何故か血が混ざっていた。ずっと管を入れていたから少し傷ついたんだろう。と思っていたが、全然よくならないのでCTを取ると、尿路結石ができ腎臓と膀胱の間を塞いでしまっていた。腎臓は腫れてしまっていて、すぐ流してあげなくてはいけないとの事だった。
水を流すために、尿管ステント留置術という手術を受けなくてはならないらしい。
手術といっても、どこか切るわけではなく、尿道の先から小型カメラと細い管を入れて、カメラとレントゲンで膀胱の中を確認しながら慎重に管を留置する、という手術だった。男性はこれを聞いてキンタマ縮み上がったと思う(女性がやっても痛いだろうけど、尿道が長いブン男性の方が痛いらしい)が、たぶん麻酔して手術の方がましだ。
実際めちゃくちゃ痛かった。今まで受けた処置の中でダントツ痛かった。しかも長かった。30分くらいやった。終わったら先生はさっさと帰っていった(先生のカラーは科によって全然違う!)
手術が終わって俺は抜け殻になっていた。。
2013年12月 手術の時の看護師さん
手術はめちゃくちゃ痛かったが、苦しむ僕の横で担当の看護師さんがずっと
「大丈夫ですよ!うまくいってますからね!」
と手を握りながら励まし続けてくれた。
マルクとか痛い処置の時苦しい顔をしていると手を握ってくれる看護師さんがたまにいて、すると何故か痛みがスッと軽くなる感じがした。人の力ってすごいね。
手術が終わってから、迎えが来るまでその看護師さんと喋っていると、その方は中学生くらいのころある手術を経験して、恐怖心でいっぱいだったが、その時担当だった看護師さんが励ましてくれたことに勇気づけられて手術を乗り越える事が出来た。だから、手術室の看護師になったんだ。と話してくれた。志が高くて、本当に素晴らしい看護師さんだった。
実は尿管ステントは数ヶ月で取り替えなくてはならなくて、数ヶ月後またやったが(泣)その時は、おばちゃん看護師さんで、声もかけてくれないし、もちろん手も握らないし、アフタートークもなかった。。笑
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